綴り的にはMIAMI VICEなのでヴァイスと表記が正しいんでしょうけど。邦題がバイス表記の上、それで馴染んでしまったのでこちらで。そんな細かいことをと思うかもしれませんけれど、タイトルも大事な作品の一部かと。
俳優にも映画のないようにも特に興味はなかった作品。強いてあげるなら、CFでLINKIN PARKとJAY‐Zのコラボ曲Numb/Encoreが流れてたのでちょっと気になったこと、かなあ。冒頭に初っ端ちょこっと流れて終わってしまったのが残念。
カメラは固定であまり撮っていないのかな。画面がゆらゆらとしてて、小刻みに揺れているのが気になって気になって。しかも視点がふらふら変わるから見難い感じがした。
何の前触れもなく、脈絡もなく始まるラブシーンは何だったんだ。 二人してずっと見詰め合ってるから何かあるのかと思えば、お互い一目惚れってことかよ。しかし、コン=リーは嫌いじゃないが、一目惚れするには個性的な顔立ちだと思うぞ。東洋人は皆同じ顔に見えるんじゃないのか?
潜入捜査主体でいくか、男女のしがらみをもう少し突っ込んで描くかした方が良かったんじゃないかと思う。どちらにも手を出した挙句中途半端に終わった気がして仕方ない。 特捜課=VICEなんだったら、捜査に重点を置けばよかったんじゃないのか。リコの方の場合は、家族や恋人にも危険が及ぶという点を強調したかったってことでまだ理解は出来るんだが。しかし、あの恋人も警察関係者だったんじゃないのか。
FBIも上司もどちらも怪しく見える。
組織側に情報が洩れていたのはFBI内に敵に通じている人間がいるから。 だったら、その裏切り者或いはスパイを探すのかと思えば最後まで密告者は判明しないまま。
銃撃戦と爆発音が異様に大きく聞こえるので耳が痛い。
天気の悪い日を選んだのか、撮影時期が丁度そうだったのかは知らないが、曇り空が多かった。 雷は4度鳴っていた、はず。稲光は美しい。
リアルな銃撃戦を売りにしている映画なだけあって、クライマックスのそれはなかなか。ただ、警察側の被害があんなに少ないのは何故だ。援護は余り期待できないんじゃなかったのか。 リアルなんだろ…?
密売組織を叩くための潜入捜査だったろうに、苦労して折角表舞台に引きずり出した中間管理職イエロを殺してしまってどうするんだろう。現実問題、生け捕りは難しかったんだろうが、イエロが死んでも組織は新たな部下を配置するだけだろうよ。
イエロはイザベラが好きだったんだろうか。 だが、ボスの女である手前、手出しは出来ずに指を咥えて見ていたら横から鳶に掻っ攫われた的雰囲気が。
マイアミ、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル、キューバと各国をまたにかけ、撮った割りに華がない。
映画というよりはドキュメンタリーに針が触れるような。
場面場面の繋がりはあまりよくないと思う。
結論 サントラだけは最初から最後まで結構好み。
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