ジェット=リー主演のこの映画、呉川は勿論彼のアクションを観に行きました。 が、今回はジェット=リー初のラブシーンがあると聞いて、わくわくどきどきしていたのですが。 ……あれをラブシーンと言っていいのか広報担当! あれは親子の情から発露したキスだと思います。しかもほっぺと首筋。いや、首筋というのはある意味エロくていいとは思うんですが呉川は好みですがその後に続かないのでは期待させておいてなんだよ畜生という感じ。
それについてはまた後で語るとして(言い足りない)。
それなりに面白かったですよ。テンポはいいし、アクションはかっこいいし、曲もいい。 だけど、ところどころ破綻した内容。
今回のこの話は、ダニーくん成長物語、ですね。主演本人もそうパンフレットで語ってくれてます。 今までとは違う役をやる、と意気込んでリュック=ベッソンに脚本を書いてもらったらしいですが、私にはいつものジェット=リーのはまり役にしか観えなかったんですが。 確かにね、これまでの華麗なアクションとは違って、タコ殴りという彼にはあるまじき動きが初っ端からありますが。「殺れ」の一言で飼い主の敵を殲滅してしまう強さは健在なんですがねえ。 純粋で純情、はにかんだ笑顔が可愛い!というのはこれまで彼が演じてきた役と同じだと思うんですけど。あ、「ブラック・ダイヤモンド」とか「リーサル・ウェポン4」とかは別ね。ブラダイはまあ、結局刑事役だから変わらないけど。
可愛いですよ〜今回のジェット=リー。外見は40、中身は10歳ですからね!(笑) 純粋っぷりが素敵。まるで犬を飼っているみたい。ていうか、タイトルの犬の意味違うから。
その犬を拾ったサムことモーガン=フリーマン。彼、出まくり。いいとこどり。 こういう役はそりゃ彼には似合うでしょうよ。これもはまり役だよ。 盲目の調律師というのはいいんだけど、最初の調律場面、あれおかしいから。そんな三つほど直しただけで綺麗な音が響くか!途中をはしょるならもうちょっとそれらしくできたんじゃないかなー。 それと、怪我をして気を失ったダニーを、一体サムはどうやって自分の家まで連れ帰ったんでしょう。眼が見えないんでしょあなた!担いで帰るには無理がある。だからって救急車を呼んだら、あれはどう見ても銃で撃たれた怪我なんだから警察に通報されるんじゃないのか?!そこらへんはフランスと日本じゃ違うってことですか?でもあれ、アメリカの話だよなカーネギー・ホール。もぐりの医者と親交があるのかサム。
そしてもうひとつ謎なのが、サムの義理の娘、ヴィクトリア。 義父がワケありの怪我をした男を連れ帰ってきて、それについて何かないのか。なんでそんなに普通に対応しているんだ。あの馴染み方が謎。
そう、ラブシーンの相手はこのヴィクトリアなんですが。 高校生?若すぎるなあとは思ったんだよ。あの純情可憐(笑)なダニーくんに、一から男と女のいろいろを教えるとなると、大人の女性が良かったんだけどなあ。それじゃ刺激が強すぎるってこと?(爆) 相手はヴィクトリアでも良かったんだって。「私が教えてあげる」系でなくて、「一緒に勉強しようか」的な可愛らしい睦言でも。ラブシーンに期待大だったので、大変残念です。極端に言えばアクションとラブシーンを観に行ったのに! 歯の矯正が終わった瞬間、ここね!と楽しみにしたのに。まあ、その前のバスローブ姿の時点で事が始まらなかったということはもうないだろうよ。
サムがヴィクトリアのことを異様に心配していたのは何故か。学校の送迎までして。単に、両親が事故で死んだから残されたヴィクトリアまで事故でなくしたくないとかって気持ちからなんだろうけどさ。
ちょっとだけ心の琴線に触れた事々。 なかなか死なないダニーの元飼い主、バート。凄いしぶとい。 殺人ショーの興行人、すっごいどこかで見た覚えのある顔してるんだけど、何の映画で見たんだろう。 バートが雇ったのであろう、白ずくめの殺し屋さん?なんであんな衣装…自分に酔ってるよ。 昔の仲間と再会したときにダニーが着てた服、あの薄いピンクのシャツは彼がちんぴらっぽく見えるよ。
残念だったのが、殴ってるのと、音が合ってない箇所があったこと。出だしのアクションですね、よっく見て聞いてるとずれてる。と思う。映像処理はきちんとやってください。私の聞き間違いだと思うんだけど。うーん。
結論。 ラブシーンがラブシーンらしくなかったのはあれか、ジェット=リーが信仰心厚い仏教徒だからなのか。
|