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死と喪失 - 2007年12月09日(日)

*楽園と奈落





なにかの「死」を受け入れるのはとても辛い事なのだ。
どんなに頭でわかっていても、わかってなんかいないのだ。
「ひと」が死ぬときに、私は立ち会いたいとずっと思っていた。
祖父が死んだとき、私はそこにいて、人が人で無くなる瞬間を見た。
「ひと」になろうとするものを、この手で潰してしまったこともある。
「死」はいつでも傍にあって、私の大切を蝕んでいる。
…それでも、ひとは忘れる生き物だから、どんなに痛くても苦しくても、忘れていくのだ。
それが、自分でない以上、どんなに大切で愛おしくても、忘れるのだ。
そうやって、私は忘れていくのだろうか…


いやだ。
忘れてはいけないのだ。
たまに涙を流すよ。


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