加藤のメモ的日記
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| 2018年09月13日(木) |
タワーマンションの15年後 �� |
「修繕ラッシュ」が来た
都心の最高級リゾートをあなたの手に
東京湾を望む一棟のタワーマンション。歯の浮くようなコピーに夢を抱き、当時は購入希望者が殺到した人気レジデンスだったが、今は見る影もない。築15年、400戸近いマンションに、現在の居住者は3割にも満たない。外壁に割れが目立ちエントランス前は雑草が伸び放題になっている。事務やバーなどの共有部は閉鎖されて数年が経つ。次のマンションの頭金にもならないほど資産価値は下がり、引っ越すこともできず、逃げ場を失った人たちがただ住んでいるだけ…。
今、タワマン人気はピークにある。不動産経済研究所の調査によると、2008年から2017年の10年間で、首都圏には341棟もの20階建ての高級マンションが建てられた。個数にして、じつに11万戸にのぼる。だが、そのタワマンが巨大な廃墟と化してしまう冒頭のような光景が、日本中に現れる事態を創造する人は少ない。不動産業界ではかねてから都心部の住宅の過剰供給がささやかれてきた。デベロッパーにとってタワーマンションはまさに「打ち出の小槌」であり、いまだ根強いタワマン人気に応えるように、フロンティア開拓は進んでいる。
これまでタワマンといえば、豊洲や芝浦といったベイエリアか、武蔵小杉や川口など都心にアクセスしやすい郊外が人気を集めていた。近頃デベロッパーは「第3の道」として、都心の再開発地域に目をつけ、新たな購入層の獲得に躍起だ。例えば東京下町の代表格・月島の「もんじゃストリート」には低層建築のもんじゃ屋が軒を連ねるが、肩を並べるように地上32階建てのタワーマンションが建とうとしている。また、日本有数の商店街がある武蔵小山の駅前にも41階建ての巨大レジデンスが建ち、東京五輪直後の2021年に入居を控えている。
そんなタワマンブームに火が付いたのは2000年前後のこと。当時建てられた超高級マンションは15〜20年選手になろうとしているわけだが、ここにきて重大な問題が表面化してきた。それは、類を見ないほどの大規模で高額な「修繕」をどうするか、ということ。基本的にマンションは、12年から15年の周期で大規模修理を行う。最初は外壁の修理などを行い、次にエレベーターや排水などの内部的な不具合を改修する。これはタワマンも同様で、目下第一次修繕ラッシュに突入しているが、何分戸数が多いため、一棟の修繕計画は10年以上、2ケタ億円のカネがかかることもザラにある。
売り手はリスクを伝えない
高級マンションブームの先駆けとなったのが、川口にある「エルザタワー55」だ。1998年に竣工した総戸数650、地上55階建て、高さ185メートルのこの物件は、2015年に初めての大規模修繕工事を開始し、2年がかりで完了した。総費用は約12億円。
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