加藤のメモ的日記
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2018年02月01日(木) 羽生永世7冠 史上初

将棋の羽生善治棋聖(47)は5日、通算7期目の竜王を獲得し「衛星竜王」の資格を得て、永世称号制度のあるタイトル(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)すべてを手にする「永世7冠」を史上初めて成し遂げた。

鹿児島県指宿市で指された第30期竜王戦7番勝負の第5局で、挑戦者として渡辺明竜王(33)を先手番87手までで破り、対戦成績4勝1敗で15期ぶりに竜王を獲得し、棋聖と合わせ2冠となった。自身の持つ通産タイトル獲得記録は大台が目前の99期とした。

最多6つの永世称号の資格を得ていた羽生竜王は2008年と10年、竜王戦で永世7冠を懸けて渡辺前竜王と対戦したが、いずれも敗れていた。タイトル戦の数が違うので一概に比較できないが、羽生竜王の永世7冠に続くのは、5つの永世称号を獲得した故大山康晴15世名人と中原誠16世名人(70)の2人。次いで、渡辺前竜王が永世2冠となっている。

永世称号は各タイトルにより違うが、既定のタイトル数を獲得した棋士に与えられ、原則として引退後に名乗ることができる。竜王は通算7期か連続5期が条件だった。タイトル戦は現在、永世称号制度のある7つのほか、今年からタイトル戦に昇格した叡王戦を含め、8つある。叡王戦については今後、永世称号の条件が決められる。

渡辺前竜王は棋士の1冠に後退した。


『西日本新聞』12.6


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