加藤のメモ的日記
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2017年03月18日(土) 車のナンバー

車のナンバーで、ひらがなの「お」「し」「へ」「ん」は使えない。

公道を走るすべの車に装着が義務付けられているナンバープレート。左上の地域名を除けば、表示されているのは単なる文字と数字の羅列にしか見えず車を購入してこのかた、気に留めたことがないという人も少なくないだろう。実は、それぞれに意味があって使用されている。

4ケタの表示の数字は一連の指定番号と呼ばれ、任意の数字を選べる。誕生日など本人にとって意味のある数字や、語呂合わせでナンバーを選ぶ人も多い。では、地域名の右に表示されている番号は何を意味するのか。これは分類番号といい、乗車定員10人以下の普通乗用車は3から始まる3ケタの数字、軽乗用車は5から始まる3ケタの数字という風に、車の種類で分類されている。一番謎めいているのが、左上に振られている一文字のひらがな。ランダムに割り当てられているようにも見えるが、それも大まかなルールがある。

普通自動車の場合、「あ」行から「か」行は事業用、「さ」行から「ら」行は自家用と車の使用目的によって文字が割り振られている。ちなみに「れ」と「わ」はレンタカーに、「よ」は駐留軍人車両用にのみ使われる文字だ。しかし、すべてのひらがなが使われているわけではなく、「訳あり」で使用されない文字がある。それが、「お」「し」「へ」「ん」の4文字。それぞれに使用されない理由は以下の通り。

「お」は、形の似ている「あ」「す」「む」との読み誤りを避けるため。「し」は「死」を連想させるから。「へ」は「屁」(排気ガス)を連想させるから。「ん」は発音しにくいため。ちなみに、かってはこのひらがなの書体にも複数の種類があり、地域によって違うもが使用されていたが、現在は「小松書体」というものに統一されているそうだ。


『週刊現代』3.11





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