加藤のメモ的日記
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日本の火力発電の効率は59%で、世界最高水準
化石燃料を使う火力発電は、地球温暖化のもとになる二酸化炭素を排出する。ただ、日本の火力発電は、発電効力に優れていて海外の火力発電と比べると、少ない燃料で同じ電力量を生みだせる。それだけ二酸化炭素の排出量も少ない。日本の技術を移転すれば、世界のCO2削減に大きく貢献できるだろう。
マジックのような数字
羽田空港に近い京浜工業地帯の一角に、東京電力の川崎発電所(川崎市川崎区)がある。高出力・高効率を追求した世界最高水準の省エネ発電施設だ。LNG(液化天然ガス)を燃料に、原発1.5基分に相当する150万kwの電力を24時間運転で供給している。
「ここにタービンが3つ並んでいます」小関所長の案内で入った建物の中には、大きな鉄の格納容器があった。内部ではガスタービン、高中圧蒸気タービン、低圧蒸気タービンが一列に並び、発電機と一つの列でつながっている。つまり、ガスタービンを回した後の排気を回収して蒸気をつくり、その蒸気で蒸気タービンも回すコンバインドサイクル発電を行なっているのだ。軸は全部で3本あり、2月にはすでに完成済みのもう一本が稼働を始める。出力は、それぞれ50万kwある。
蒸気タービンだけ、もしくはガスタービンだけで発電するより格段に効率のいいコンバインドサイクル発電だが、その中でも同社が「MACC」と呼ぶこの最新型は、川崎のほか富津火力発電所(千葉県富津市)に導入されている。ガスタービンの耐熱材料や、蒸気冷却の技術革新によって、ガスの燃焼温度を1500度級まで高めているのが特徴だ。燃料の熱エネルギーをどれだけ電気に変えられたか。その効率を見ると、川崎は約59%で、小関所長は「マジックのような数字です」と言う。同社が1985年に富津火力に導入した1100度級は約48%。そこから1300度級の約55%を経て、今に至る。燃焼温度が高まるほど、発電効率も良くなってきた。
川崎火力の敷地内では、土木工事が進んでいた。新たに発電効率約61%ととなる1600度級の「MACC�供廚侶�設準備をしているのだ。71万�繊Ν匹亮瓦�2本つくり、2016〜17年度に稼働する予定だ。川崎火力の出力は、計342万�繊Ν匹砲覆襦�
■13億トンの削減効果
世界に目を向ければ、中国、インド、米国などCO2を大量に排出している国は、電力に占める火力発電の割合が高い。国際エネルギー機関(IEA)の2009年の統計によると、中国81%、インド84%、米国69%。とくに中国とインドは、CO2を最も多く排出する石炭を燃料に使う火力発電が主力だ。日本エネルギー経済研究所は、これら3カ所の石炭火力発電所を、日本並みの発電効率に改善するだけで、日本の年間CO2排出量に匹敵する13億トンの削減効果があると試算している。驚くべき数字だといえる。
電気事業連合会の資料によると、11年度の日本の火力発電によるCO2排出量は、4億3900万トン。前年度の3億7400万トンから大幅に増えた。電力の約79%を火力に頼るというバランスの悪い電源構成比になっている。原発が次々に稼働停止し、足りなくなった分を火力で補うようになったからだ。そんな中、発電効率を高めた次世代型の石炭火力発電の研究も進んでいる。高い省エネと公害対策技術は日本の強みだ。これを世界に広めていくことは、日本の経済力を高めるだけでなく、世界のCO2削減にも貢献できるのだから、積極的に売り込みを掛けるべきだろう。
『読売新聞』1.14
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