加藤のメモ的日記
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2011年08月04日(木) 日本VS中国「高速鉄道バトル」

6月30日、北京―上海間の1318�舛鮑蚤�時速300�繊∈巴�4時間48分で結ぶ高速鉄道が正式に開業した。「中国の二大都市を結ぶこの一大事業の完成を、中国の国内メディアは自画自賛で報じるお祭り騒ぎ状態である。でも実際は、ほかの国から提供された技術をパクったうえに、”独自技術”と主張して開発されたものですからね。国際社会から厳しい視線が集まっています」(国際部記者)

中国国内では、高速鉄道の運行が07年から始まり、それは「中国鉄路高速」、または「和諧号」と呼ばれている。これらの高速鉄道は、日本やドイツ、フランスなどからの技術供与を起訴に開発されたもの。今回、北京―上海線に導入された『CRH380A』型車両は、日本の川崎重工による『はやて』の技術を応用して開発された『CRH2』の発展型で、基礎となる技術は当然、日本のものである。「ところが中国側は、”『CRH380A』は独自開発した車両”と主張。それどころか、米国で技術特許を申請する予定があることが判明しました」(前同)

日本から中国への新幹線技術の供与は、あくまでも中国国内の利用が条件だったが、海外への車両輸出を狙う中国は「国産技術」と主張しているのだ。「当然、日本側は”契約違反”との懸念を表明していますが、中国側は、”独自開発”一本槍で居直っています」(国際ジャーナリスト)

のみならず、7月7日には、中国鉄道省報道官が、逆に〈中国の鉄道の多くの技術は日本の新幹線よりはるかに優れている。日本にも技術を提供したい〉と、国内報道機関のインタビューで述べる始末。中国の高速鉄道は、日本の新幹線と比べてどうなのか。評論家の宮崎氏に聞くと、「北京―上海間の新幹線はとても乗り心地が良かったです。時速300�舛箸いβ�度は、250�舛瞭�本の新幹線より早く、スピードでは日本は負けますよ」との意外な答え。だがこれには理由がある。

「中国の新幹線が早いのは、全24の各駅が一直線に結ばれて、レールも一直線だからです。大平原の中に、無人島のようにポツンと駅があるだけで、その周辺には何もありません。こうした直線ルートを可能にしたのは、中国が独裁政権だからでしょう。北京―上海を地図上で一直線に引いて、邪魔になる施設を強制的に排除して、土地を収用する手法が使われたからです(前同)これでは、途中の省、市にとって何のための鉄道かわからない。

サービス面でも日本の圧勝だ。「中国新幹線では、キヨスクみたいな売店は構内にはなく、駅の周辺でお世辞にも美味いとはいえない弁当やラーメンしか口にできません。コーヒーもインスタントで、改札を入ってしまうとホームには何もない。何も食べられない、苦痛の4時間でしたね」

日本人はあまりにも人がよすぎる

64年の開業から半世紀近くもの間、日本の新幹線は無事故を誇るが、安全性を中国新幹線と比較すると、「南京―上海新幹線も、1318�劼鮹綛�からわずか3年の突貫工事で完成させており、安全性には大きな疑問が残りますね(前出国際ジャーナリスト)また、その採算は厳しいものがあるという。「乗車率が低く、ひどい赤字経営。北京―上海線以外の5本の高速鉄道は、、いずれも乗車率を上げることが喫緊の課題のようです」

乗車料金は、北京―上海間の最速列車2等車で、555元(約7000円)。「6月30日の開業日分を除けば、北京―上海間でも座席予約率は20%前後と苦戦しています」と、運賃が高すぎることが、低い乗車率の原因になっているようだ。日本の東海道新幹線の場合は、乗車率の向上に全力を挙げて取り組んだ結果、開業から3年目には黒字に転換。7年目には投資を全額回収している。

しかし、諸手を挙げて喜ぶわけにはいかない。前出の宮崎氏が語る。「日本人はあまりにも人がよすぎる。自動車だろうとITだろうと、中国は製品を一つだけ購入して、あとは真似るだけ。それを自国製品、自国特許だと主張するんです。こうした日中間のビジネス戦争に、日本はこのままでは勝てませんよ」高速鉄道バトルでは圧勝でも、ビジネスにおいては、今後も中国には頭を悩まされそうである。


『週刊新潮』


加藤  |MAIL