加藤のメモ的日記
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2009年11月30日(月) マスコミへの登場

政治家がマスコミに登場することは多い。国民の生活に大きな影響を与える立場にいるので、その一挙手一投足が注目されているからだ。登場するのは、テレビ、ラジオへの出演から新聞・雑誌のインタビューなどさまざまである。とはいえ、登場する回数は人によってまちまちだ、総理が多いのはいうまでもない。

総理の場合、とにかく新聞の政治記者や政治レポーターからはいつも追いかけれることになる。そしてそれ次ぐぐのが閣僚クラスだ。ただしこれも大臣の種類やその議員の人気度によって頻度が変わってくる。大臣の中でも重要とされているのが、外務、経済産業、財務などのポストだ。これらに就くとかなりマスコミへの露出度は増えるし、逆にあまり注目されないポストもある。

またその政治家の人気によっても露出度は変わってくる。特に、すでに名前が売れている人間を外部から招聘した場合は、話題性も高く注目度も上がる。閣僚以外の議員も、それなりの頻度でマスコミに登場することになる。新聞やテレビの政治欄で登場する以外には、テレビの討論番組や報道番組にゲストとして出演したり、あるいは新聞や雑誌のインタビューを受けたりするケースが多い。こういった場合、何らかの時事的な話題を持っている議員は出演頻度が高くなる。

T議員の場合、ある年に彼の親しい議員であるYが閣僚になって世間の注目を浴びることになった。しかもTは無派閥ということで、派閥の論理に関係なく意見を述べることができた。また政局に関する説明も非常にうまかった。なのでTは自動的にテレビ出演依頼などが増えることになり、その年には100回を軽く超えるテレビ出演をこなした。

実は政治家のテレビ出演料は大して高くない。タレントの場合はその道のプロであって視聴率を稼ぐために契約する。だから中堅タレントでも1回数十万円から、人気タレントだと100万円以上になることが普通だ。それに比べて政治家は1回数万円程度の出演料しかもらえない。参考までにだが、2001年にメジャーリーグでMVPを取ったときのイチローは、1時間の番組でNHKから8.000万円の出演料をもらったといわれている。

それでも政治家はテレビや他のマスコミに出ることを歓迎する場合が多い。それは自分自身の宣伝行為になるからだ、だから1回数万円程度の出演料でも喜んで出ることが多い。T議員の場合は、テレビ出演の他に講演料や出版した本の印税などでも平均的な議員よりは稼いでいた。たいていの議員は当選して政治家になれば少しは講演依頼や本の執筆依頼などが来るものだ。だが、Tはその点でかなりの仕事をもらっていた。そしてその年には、テレビ出演料、講演料、本の印税などを合わせた副収入の合計は、1.000万円以上になったとされいる。

ところで、その同じ年に当時の総理はどのくらい稼いでいたのだろうか。実は総理ともなると、ゆっくり講演したり本を書いている暇はない。テレビぐらいは出るかもしれないが、一回数万円のギャラで出る価値はあまりない。総理ならほっといてもマスコミは寄って来るので、自分の宣伝のため討論番組などに出演をする必要はないからだ。

このような事情から、この年の総理のテレビ出演料や講演料などを合わせた副収入はわずか50万円程度だったと言われている。これはT議員の10分の1にも満たない額になる。ちなみにこの総理、総理になったのはこの年なのだが、前年の総理になる前は350万円程度の副収入があったといわれている 




『政治家の仕組み』 


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