加藤のメモ的日記
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山一證券が破綻する前に、山一證券の株価がものすごい勢いで急落した。その原因は、ジョージ・ソロスというユダヤ系ハンガリー人。ハンガリーからアメリカに亡命した投機家が、山一證券を徹底的にまず売り出した。売って売って、29円ぐらいまで下がったところで一斉に買い戻した。
山一證券を一つつぶして、ソロスの懐に入った金は少なくとも4000億円以上といわれている。そうすると、世界の規制緩和の流れでということではなくて、そういう特定の投機家が、大蔵、日銀の手が及ばなかった隙を狙って実際にやっている。
それにソロスがやっているのはアジアだけではない。92年か93年だったと思うが、イギリスのボンドが暴落した。それでイギリスの経済はそのあと大変で失業者も増えて、実際に困った人が多く出たけど、あの時も同じ。ポンド売りをソロスが徹底的にやって、日銭1000億円儲けた。何ヶ月間も。
それを次にアジアでやって、まずタイのバーツを売って、インドネシアのルピーを売って、ソロスがアジアの通貨危機をつくってとうとう日本に入ってきて、山一を売って、売るだけならいいのだが、安くなってから買い戻して莫大な利益を得た。
ということは、逆に安いところで売らなければならなかった人間がいるわけであるが、それをやって儲けた末に、山一をつぶして、しかもメリル・リンチをいれて、メリル・リンチからソロスには莫大なマージンをとっている可能性も強い。そういうことを許していいのか。という話である。
『大蔵官僚の復讐』
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