2004年05月08日(土)  【ユース】 クラブユース(U-18)選手権関東一次リーグ 川崎フロンターレ戦(仮)

クラブユース(U-18)選手権関東一次リーグ第5節 鹿島アントラーズユースvs川崎フロンターレユース
 2004年5月8日(土) 15:00〜 麻生グラウンド

鹿島
−−−9関野−−−−11黒澤−−−

−8小谷野−10山本拓c−7滝川−

−−−−−−−5吉澤−−−−−−

−6寿毅−4畑中−3平野−2野本−

−−−−−−−1杉原−−−−−−

SUB:菅谷・岡野・齋藤・郡司・吉田・槇峰・大道


前半37分以降鹿島
−−−8小谷野−−−9関野−−−

−−12槇峰−−18吉田−−10山本−−

−−−−−−−5吉澤−−−−−−−

−15郡司−4畑中−2野本−7滝川−

−−−−−−−1杉原−−−−−−−

後半15分以降鹿島
−−−−−−−9関野−−−−−−−

−14大道−−8小谷野−−7滝川−−

−−−−18吉田−−−10山本−−−

−15郡司−4畑中−2野本−12槇峰−

−−−−−−−1杉原−−−−−−−


川崎
−−−−8−−−9−−−−

−−−10−−−−−7−−−

−−−−6c−−−2−−−−

−−11−−4−−5−−3−−

−−−−−−−1−−−−−−

<交代>
37分 鹿:6寿毅→15郡司
37分 鹿:3平野→18吉田(野本をCBへ右SBへ滝川を下げて、吉田をトップ下で山本を右へ)
37分 鹿:11黒澤→12槇峰(小谷野をFWに上げて槇峰を左へ)
58分 川:#9→#14
60分 鹿:5吉澤→14大道(大道を左に入れて再び小谷野を1列下げる。山本と吉田ダブルボランチ。槇峰を右SBに下げて滝川を2列目に)
77分 川:#11→#12

<警告・退場>
無し


<得点>
08分 川:#4
20分 川:#8
08分 川:#4
08分 鹿:関野
08分 川:#8
08分 川:#14


一次リーグ最終戦。ここまで無敗で来たアントラーズユースですが、最後の最後に痛い目にあったなという印象です。ここまでの惨敗を見てへこまないと言ったら嘘になりますが、これが一次予選でよかったなというのも正直な気持ちです。今までも何度も書いていますが、このリーグはあまり勝敗に重きは置かれていないので、悪い試合を1度やってそういう時にどう立て直すかということもいい経験かなと。部外者の勝手な視点ではそう思ってしまうので。選手やコーチ陣はそれどころではないと思いますが、明日の茨城県リーグが終われば今月いっぱい公式戦が無いのでうまく切り替えてほしいなと。

素人目で見ていて、今日の試合は一次リーグのレイソル戦の時のレイソルのような状態にアントラーズがなってしまった気がしました。逆にフロンターレがあの時のアントラーズのようだと。ここまでの試合も個々人の能力に差があって圧勝したというよりも、最終ラインから前線までの意思統一と厳しいプレスでセカンドボールの支配率を上げることで結果的に勝っていたのですが、今日は10分たたないうちに失点してしまったこともあってか、久々のアウェーの芝に足がつかないのか中盤の競り合いでことごとく負ける。CBコンビは久々に怪我から復帰した平野とまだ1年生の畑中というコンビだったこともあり、うまく最終ラインを仕切ることができずばたばたしてしまった印象です。2人とも能力がある選手だとは分かっているので、平野君は試合勘を早く取り戻してほしいな……。中盤はワンボランチなので、いくら走り回れる吉澤君とは言え彼1人ではどうにもならない場面も多く、そこをうまく周囲でスペースを埋めていたのですが今日はみんなで空回り。中盤までがそれでは前線の2人がうまい形でボールを持てるわけもなく、完全に2人とも消えてしまいました。

しかし失点は5点ともセットプレーっていうのもどうなんでしょうか……。まあ5点目のスローインを直接ヘッドで決められたのもセットプレーと呼ぶかは謎ですが……(苦笑)。失点シーンのほとんどがフリー。失点を重ねるにつれて杉原君の自信が少しずつ喪失していったのか、どんどん判断に迷うようになっていく悪循環。ここまでの試合ではかなりよかったと思うし、今日も彼の飛び出しに何度も救われたので流れからは失点していないし、そこまで悪かったとは思わないんですがセットプレーに関しては完全に連携がおかしくなってしまったようでした。試合後に杉原・野本・畑中で話し合いをしていたのでそういうところも含めてしっかり修正してくれるとは思うのですが。

そうは言っても前半途中に3人変えるという思いきった采配で出た3人がなかなかよい動きをしていたなど、悪いことばかりではなかったかなと。槇峰君の右SBはユースに入ってからは見たことないんですが、滝川君との自由なポジションチェンジを狙ったのでしょうか?ただ、ここまでの試合で得点に絡みまくってきた彼を最終ラインに下げたのはどうだったんだろうとは思いました。ただ最初にも書いたように、比較的勝敗を度外視(もちろんやっている選手は常に目の前の試合に勝つことに必死なのだと思いますが)した試合だけに、思いきったポジションを試したのかなという気もします。

それにしても今日強く思ったのは、やはりアンダーエージの試合は精神的なものがはっきりと試合に出るなと。プロの試合でもそう思うことが多々あるくらいですから、当然のことなんですけど。1次リーグの勝敗表を見ていただけると分かると思うんですが、各チーム上下がはっきりしてるわけでなく、お互い勝ったり負けたりが入れ替わりなのですよ。プリンスに出ていない上位チームが集まっているだけに、選手の個々の能力に大きな違いがあるわけではないので、試合によって運があってそれに激しく左右されて結果に波が出るのだなと。本当に強いチームというのは、多少運が悪くても実力で流れを引き寄せることができるチームのことで、だからそういうチームはいくつもの大会で最後まで勝ち残ることができるんだなと個人的に思っています。今年のアントラーズはそういうチームになることができる要素を持っているチームだと私はこっそり思っていて、そうなってくれたらいいなと思って試合に足を運んでいるのですが、はてさてこの後どうなることやら。とにかく2次リーグの組み合わせを待ちたいなと思います。

あちこちで「トップの選手に比べたらユースの選手の方が……」などという話が出ることがありますが、ユースの選手はユースの選手でまだまだ高校生達なんだなと思った試合でもありました。だからトップでは無い面白さがあったりして、結局追いかけてしまうわけでもあるんですが(笑)。とにかく1次リーグ5試合お疲れ様でした。次は勝負の2次リーグ。今年もJヴィレッジでいい試合が見たいです。




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