++るうの独り言++
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2004年01月12日(月) いろいろ勝手に考える

映画の『ラストサムライ』は、このイラン戦争と絡めて提灯持ち映画だとかいう論評をどっかで読んで、
「へええ、そういう見方があるのかー」
とか
「けなせば落ち込むし、ほめりゃ警戒するし、どーすりゃいいのよー」
とか
「渡辺謙は渡辺謙。イランとは関係ないわい」
とか、いろいろ思ってみる。

映画を見てないので、謙さまの演技がノミネートされるに適当かという話はおいといて。
・・・いやーー。
が、しかし、渡辺謙の時代劇ファンとしてはちょっとおいとくわけにはいかんな。(^^ゞ

昭和の時代劇スターは別として、今、彼ほどすてきな殺陣ができる俳優さんはいないんじゃないかな。と思う。

時代劇は、現代劇のように全面的に自由には動けない。決められた枠がある。
ただ着物着せて、ちょんまげゆっとけばいいという問題ではないのだ。
(そこのところを間違えてる脚本家が多い)
この決められた枠や型の中でいかに美しく粋に個性を出すか、ということがいわば日本の美であり芸なのだと思う。
たとえば落語は話も落ちも笑いどころもわかっている。だから、誰がやってもおんなじかというと絶対そういうことはなく、
必ず「だれそれのなになにという話がいい」と人々が思うのである。
しかも同じ話を何回きいても何回でもおかしい。
ほかにも狂言しかり歌舞伎しかりである。そう、俳句や短歌だってそうだ。

・・・今の時代、日本人でもこの「日本的美しさ」が理解できない人が多い。
型にはめるなんて窮屈、退屈、単純。
というような言葉で切り捨ててしまっている。
だから今の時代劇&歴史物の作品はなさけないのきわみだ。

・・・でね。
むしろ、今の日本人より、ひょっとして古い日本の映画をみた(古い文化にふれた)外国の人のほうが、この「日本の美」をより理解してんじゃないのかな、と、
渡辺謙がノミネートされたというのを聞いて思ったのだ。

『ラストサムライ』はそう考えると「日本よいしょ映画」ではない。

そうそう、それでさ、考えたんだけど、
イラク戦争とからめるんだったら、本当のよいしょ映画ってのは『ラストサムライ』じゃなくてさ、イラク開戦のときに実にタイミングよくあの大賞をとった映画じゃないかと思ったりねー(^-^; 
・・・以下略。内容を見てないのでうかつなことはいえぬ。




◆昔の今日の記事
2003年01月12日(日) 悪戦苦闘(-_-)


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