子の年齢:5歳6ヶ月
会社に行ったら、ソフトウエアの箱が足りない、と言われた。 そのソフトウエアというのは、私の机の足元の段ボール箱に入っていたはずのもので、関係者は誰も持っていない、と言う。
え〜、それってつまり、私が失くしたってこと? そんなのあったっけなぁ? ものすごくアセり、アテもなく探しながらも疑いは晴れない。
最初からなかったんじゃない?
最初に検品した人も、私のところに運んできた人も、青い箱が4つあったが、今は3つしかない、と言う。 う〜ん、そうかなぁ、最初から3つだったような気がするんだけど・・・。
40年近く生きてきて、誰も消息の手がかりを知らない遺失物なんて、あったためしがないのだ。
念のため、メーカーからの納品伝票を見せてもらうことにした。 納品伝票は2種類あった。 1種類に書かれているものは全て件の段ボール箱の中にあり、もう1種類に書かれているものは、今探しているものも含め、全て消息不明だった。
納品された時点で、私の手元には来てないんじゃない?
最初に検品した人は、それでも、「確かに箱は2つあったが、全部1つの箱に収めて渡した」と主張した。 では、他にも消息不明になっている納品物はどうなのか? 実は、この納品書は、ライセンス証書を意味する納品書であって、全て実体がなくて当たり前だったのだ。
これには二重の錯誤があった。 つまり発注段階で、実体の必要なものを誤ってライセンス発注した。 受け取り段階で、実体の必要なものがライセンスで届いていることに気づかず、実体が届いていると錯覚した。 いざ使おうと思うと、あったはずなのにない、ということになるのだ。
こういう時は、落ち着いて、事実をだけを積み上げて考えることが大事だね。
|