ちーちゃんままの日記

2008年08月04日(月) セミのお墓

子の年齢:4歳6ヶ月

 夕食を食べてテレビを見ていると母が電話をかけてきた。グラウンドでセミが羽化するので迎えに来ると言う。

 送り出そうとすると、「あんたは?」
 「え?私したいこと沢山あるもん。」
 「ちょっとの時間やぜ。」

 ちょっとの時間て何分までのことなんだ?
 とにかく後から行ってみると、今日はちょっと数が少ないとのこと。
 穴から出てきた幼虫を1匹見つけたので、木の幹に止まらせ、観察しているが、なかなか背中が割れる様子がない。

 そのうちにちーちゃんがひっくり返っている幼虫をもう1匹見つけてきた。
 幹につかまらせるが、何度も落ちる。足が弱いからひっくり返っていたもののようだ。
 松の木の皮は感覚が大きいので、つかまりにくいのかもしれない。家のカーテンならうまくつかまれるかも。

 そんなことを思っているうちに管理人の人がナイター設備を消灯し始める。おい!何がちょっとの時間だ!結局羽化するのは見れなかったじゃないか。

 仕方なくその足弱の幼虫を連れて家に帰るが、カーテンにつかまらせても何度も落下する。
 二人とも心配で風呂にも入れない。
 「ねえ、これどうする?」
 「どうするって言われたって。明日の朝には死んでるか成虫になってるかどっちかだよ。」
 「死んだらどうするの。」
 「ゴミ箱にポイって捨てるの。」
 「・・・。」

 死んだセミの幼虫をゴミ箱にポイするのはダメらしい。
 「じゃあ、明日の朝早起きして、ばーちゃんの畑に埋めてあげればいいでしょ。」
 
 果たして翌朝、セミが気がかりでいつもより早く起きていた。
 セミは案の定床に落ちていた。頑張ったのにね・・・。背中が少し割れているが、そこで力尽きたようだ。
 ばーちゃんの畑に穴を彫って埋めてやる。ついでにキュウリとトマトも失敬。
 「ねえ、これじゃあどこ(がお墓)かわからんよ。」
 「じゃあ棒でも立てておけばいいでしょ、グサ」
 「あ、セミに刺さった!」 
 「刺さってないよ!」

 それはもう、おおさわぎである。
 セミさん成仏してください。 


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