子の年齢:3歳2ヶ月
昼、日差しは暖かだが空気が寒い。 なぜだか三輪車でお散歩に行くことになってしまった。 玄関から右に行くか、左に行くか。ママの独断で梅見がてら右! と思ったが、右にはトラップが待っていた。2軒先のガレージに要らなくなったおもちゃが飾ってあって、気に入ったのがあれば持って行っていいことになっているのだ。 ちーちゃんは50mも進まないウチにガレージにあった恐竜のおもちゃを持って家に帰ろうとする。 「は?智ちゃんが三輪車に乗りたいって言ったんでしょ。」 「いーの。家に帰る。」
子供なんだから、もっとお外で遊ぼうぜ。
「わんわん見に行こうよ。」 と無理やり三輪車に載せて、近くの美容院のラブラドールのところに行く。 その帰り、来た道を戻ろうとすると、ちーちゃんは、バス通りをまっすぐ行こうとする。自動販売機でジュース買わせる気だな・・・。とりあえず歩道に上がらせて、少し自分で漕がせよう。
ふと見ると、横に小さな側溝があった。意外に沢山水が流れている。 ちーちゃんはわざわざ側溝の際を通っていく。 「溝に落ちないように気をつけてね。」 と言いつつ、まさかこんな幅の狭い溝に落ちる筈がないと考えていた。 次の瞬間、何も障害物などないのに、三輪車が倒れていた。その時点では、まだ溝に落ちてはいなかったので、自力で立ち上がれると余裕で見ていると、 「痛いー、冷たいー。」 引きずられるように溝に落ちて行った。
予想外の展開だ。
あわててびしょぬれのちーちゃんを抱きかかえ、三輪車を押して家に走る。 「智ちゃんあっち行こうとしたのに。ママがこっちに来たんでしょ。」 はいはい。そうですね、車道の真ん中を通ってれば。溝には落ちなかったかもね。 小柄とはいえ今や体重13kg。左手1本で抱きかかえるには重すぎる。途中で三輪車を置いて、パパに電話。その間もちーちゃんは「寒い、早く帰りたい。」と泣く。
やっと家について、玄関で服を脱がせ、シャワーで体を洗う。 人心地ついたのか、急に心配そうに「ママ、お洋服いーがにしてね」と言う。 何で今そんなこと言うんだろう。 「ママ、お洋服汚したからって怒ったことある?」 すると智ちゃんは、はっと嬉しそうに「な〜い〜。」 彼なりに責任を感じているのだ。 「智ちゃんはまだ小さいから、溝に落ちてもいいのよ。でももう落ちないように気をつけようね。」
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