子の年齢:2歳6ヶ月
この頃子供の放火事件が多いので思い出したのだが、私も20才前後に自宅に火をつけてやろう、と思ったことが何度もある。 進路やボーイフレンドについてひどく怒られて、私がどんなに腹を立てたか、親に見せてやらなくては、と思った。 台所の床にサラダ油をまいて、マッチをおとしてやろう、とか、具体的な手段についても考えた気がする。
なぜかいつも父親が留守の夜だった。 過保護に育てられたのは事実なので、火をつけてやろう、と思ったのは甘えなのかもしれない。 ただ、火をつけたやる、と考えること事態は、それほど異常ではないと思うのだ。
考えるだけで止めるか、本当にやってしまうか。
自分が考えるだけで止められたのは、近所の評判が怖かったからだと思う。 ひどい火事になるだろうとか、怪我人死人が出るだろう、なんてことは考えていなかったから、ただ、評判を落とすのが怖かった。 評判を落としたら残りの人生が辛くなるだろう、と子供なりに考えていて。
そしてそれは現実だ。 私でも身に着けられたその感覚が、犯人たちにはなかったのはなぜだろう。
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