ちーちゃんままの日記

2004年04月02日(金) お食い初め

子の年齢:2ヶ月3週

 地方の慣わしでは、生後100日目にお食い初めと宮参りをすることになっているのだが、夫がまた出張に行くので繰り上げることになった。
 そこまでお食い初めに拘らなくてもいいのだが、一通りのことはしてやりたいと言う母親としての意地。夫の両親を招いて家ですることにした。
 後で考えてみれば、姑に手料理を振舞うなんて料理に自信がないとできないことだったが、その時はそうする考えしかなくて、なんの迷いもなくお招きしていた。
 
 −メニュー−
 
 赤飯
 お吸い物(鶏ささ身、きぬさや)
 天麩羅(海老、きす、蓮根、うどの芽、さつま芋)
 刺身(ふくらぎ、甘えび、あおりいか)
 茶碗蒸し
 ※鯛かまぼこ(ちーちゃんのみ)
 
 ※細工かまぼこの一種で鯛の尾頭付きの形をしている、慶事に用いられる

 もともとあまりお客をしないので、飯碗やら汁椀やらも夫婦の分しかない(それどころか1年の半分ぐらい留守にしている)。まず飯椀や汁椀をそろえるところから準備が始まった。
 100円ショップに蓋付の汁椀があったのでこれを5個購入した。消費税が内税表示に切り替わる折から、100円ショップは消費税分値下げするのでは、と思っていたが、案に相違して105円で売られていた。
 そもそも、鯛かまぼこやお赤飯をどこで買ったらいいのかわからない。予約しなければ買えないのではないかと、事前に店を回る。デパ地下ならいつでも手に入ることが判って安心する。
 前日に昆布とかつおのお出汁を鍋いっぱいとって、お吸い物用と茶碗蒸し用と天つゆ用にそれぞれ味付けをし、冷蔵庫にしまった。

 さて、当日。夫も翌々日からの出張の準備で買出しがあり、思うように買い物に出かけられない。昼食を済ませてから、まずデパートで鯛かまぼこと赤飯を買う。
 次に、近所の鮮魚部が旨いと評判の近所のスーパーで刺身ときすを購入。

 直前の出張の伊万里で蒸碗などを購入してきた夫は、配膳にこだわりがあるらしく、狭いご膳(実はコタツ)に空の皿を並べてシミュレーションしている。
 ちーちゃんはといえば寝室に置き去りにされて寂しいらしく「あー、あー」と呼びかけるような声を出している。

 何か失敗するのではないかと気が急いて、約束の2時間前だというのに天麩羅を揚げ始める。夫が冷めた天麩羅をお客に出すのはおかしい、と言うが、わたしはあまり気にならない。
 料理本に書いてあるとおりに天麩羅の衣を溶いたら、海老の縞模様がハッキリ見える程が薄くなってしまった。これでは素揚げではないか!
 がっかりしてすっかりやる気がなくなった。まぁ、茶碗蒸しは一度も失敗したことがないので大丈夫だろうと思っていたら、コンロの火力を間違えたのか、飾りの銀杏を入れる前に「す」が入ってしまった。
 ああ、もう完全に失敗だー。

 さて、会食。
 天麩羅は思ったより評判が良かった。夫の実家は天麩羅の衣が薄い方が好きらしい。茶碗蒸しも「す」が入っていたのは上だけだったので味はまぁまぁ。お刺身が美味しいのは当然として、驚いたのはお赤飯。間に合わせで買ったのだが、今まで食べたどこのお赤飯よりも美味しかった。
 そして何よりもちーちゃんがご機嫌だったので、明るく楽しい気分でお開きになった。


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