2003年11月09日(日) |
『マトリックス・レボリューションズ』<『ドラえもん』 |
子の年齢:妊娠32週 読んでいる本:『先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった』松浦元男著 講談社
『マトリックス・レボリューションズ』を見てきた。 パート2にあたる『マトリックス・リローデッド』は見ていない。見る必要はないだろうと思った。
『マトリックス』には大興奮してDVDまで購入していた夫だったが、今回はあまりのめりこめなかったらしく、途中で何度も「ねぇ、あのタコなに?」などと噴き出していた。 封切日の舞台挨拶で、主演のキアヌが歌舞伎町に来ていたくらい日本での反応を意識しているらしい。その時に、「新しい映像表現を生み出した日本で公開の日を迎えられて嬉しい」とかなんとか言ったそうだ。 それって、漫画『北斗の拳』のことなんだろうか? そして、『機動戦士ガンダム』風のモビルスーツで戦う船長の名前はミフネ。黒澤映画の三船俊郎を意識してんのか?着てる服も着物風だし、ひねりが足りんぞ! 『機動戦士ガンダム』の時は気付かなかったが、空襲される街で年端の行かない少年が、マニュアル見ながら戦闘機(モビルスーツ)を操作する、というのは第二次世界大戦の話なんじゃないだろうか。そりゃー、いくらハリウッドが巨額の制作費かけて作ったって、実体験に基づいた日本人の描く世界にかないっこないだろうな。 でも同時に、戦争を知らないわたしたちの世代が、知らず知らずのうちにこうしたアニメに共感していたり、また、こうしたアニメが「メイド・イン・ジャパン」として世界に浸透していったりするのは、ちょっと怖い話だ。
遊ぶ本屋−ビレッジ・ヴァンガード で『ドラえもん(恋愛編)』(テーマ別傑作選みたいな編集になっていた)を立ち読みし、不覚にも涙してしまった。『ドラえもん』は実は深〜い大人の話なのだが、子どもが読んでも子どもなりに面白く読める(た)、というところが凄い。ポケットから出てくる便利な道具に惑わされてはいけない。
『マトリックス』より『ドラえもん』の方が物語として高級だ、というのが今日の結論。
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