シネマ日記
DiaryINDEX|past|will
2003年11月12日(水) |
ジョンQ 最後の決断 |
まず冒頭に追い越しをかけたがための若い女性ドライバーの激突交通事故映像が・・。 これだけがすっかり独立して置いていかれるわけだが、 のちの展開に重要な”奇跡”となるわけね。
勤務時間の短縮、賃金カットなどもあり 妻の車を差し押さえられたりと経済的にかなり切迫した状態なジョン家の様子だったが、 ボディービルダーに憧れながら少年野球にも汗を流す一人息子マイクを夫婦で愛し いつもの日常を送っていたが、 突如マイクが重い心臓病で倒れてしまう。 このままでは余命はわずか、心臓移植しか望みはないと言う信じられない診断が。 治療を受けるにももちろん移植を受けるにも莫大な金額が必須となり 加入していた保険は何の役にも立たないことが判明し・・・・。 急を要する息子の容態、善意のカンパや家財の売却などではとうてい追いつかない。 その時、父ジョンが取った行動は・・・そして最後の決断は・・・。 なかなかこの作品を観る〜って言う気が起きなかったのは 共演者のなかに、アン・ヘッシュが居たから(^^; まず何よりも病院経営が命〜〜なクールな病院長を彼女が演じているんだけれど これはどうなんだろう、肝心なところで、すごーーく冷徹って印象も残さず かといって人情側でもなく、けっこう中途半端? 優れた腕を持ち、患者を救うことにもじゅうぶん生きがいをもちつつ でも病院の経営方針には逆らえない立場の医師ジェームズ・ウッズとの対比も 含めて、もっと彼女は悪役に徹すれば良かったのに・・・って感じではあった。 まぁ、彼女が苦手だから余計に〜〜って気もするけどね(爆) たまたま居合わせたために、ジョンによって人質となってしまう患者たち。 事件の最中も、そして事件後の裁判でも、おおかた彼らはジョンの味方となり、 見守る側になっていく、もちろん観客も。 医療保障制度の不備や歪みを訴えながらも、 息子のために何にも怖れない無償の愛を貫こうとするジョンの姿が デンゼル・ワシントンにはやっぱりハマり役。 悪徳刑事役なんかより安心して観ていられる(爆)
冒頭の奇跡が土壇場で上手い具合に絡まってくるのは、まぁ出来すぎなほどだけど 後味悪く終わられるよりはイイものね。
|