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2005年09月28日(水) ■ |
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「皇帝ペンギン」は70点 |
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冒頭だいたい次のような意味のナレーションが入る。「ずーと昔、南極大陸は自然がいっぱいだった。しかしやがてこの大陸は凍りに覆われ、植物や動物は逃げていった。僕たちの祖先はここに残った。」一体いつから彼らは毎年あのような過酷な季節労働、もとい「生活」をしているのだろうか。3億5000万年前の氷で覆われているということは、3億5000万回もこんなことをやってきたというのだろうか。100キロの行進。三ヶ月以上の絶食。250kmのブリザード。半分も孵らないというヒナ。
リュック・ジャケ監督 エミリー・シモン音楽
途中、いらいらする。もっと効率のいいところで卵産んだほうがいいのでは。たとえば海より10kmくらい離れたところで。しかし、しだいと納得する。だってあんなに犠牲者が出ても彼らはじっと耐えているんだ。昔からずっと。それならはこれが最良の道なのに違いない。
実はこの夏ずーと私の壁紙は「これ」でした。涼しいかな、と思って。映画は観るつもりなかった。でも観て、これはやはり映画館で観るべき映画だと思った。赤ちゃんの可愛さはテレビでも分かる。でも自然の過酷さは映画館でしか分からない。
彼らの行進する姿が、遠い昔、古代といわれる時代、人間たちが自分たちの住むところを求めて行進している姿に思えた。南極大陸の姿は基本的には何億年も変わっていないのだろう。 Last updated 2005.08.21 01:17:54
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