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2005年09月23日(金)
『妖怪大戦争』は80点

さて、盆休みだ。
仕事のことは忘れて、携帯が鳴らない事を祈りつつ、
一日中涼しいところにいた。

子供だましという説と、
傑作だ、という説が入り乱れている
『妖怪大戦争』をやはりチェックすることにした。

カップルやら、子供連れやら、熟年夫婦やら、
いろんなタイプが見に来ているが、
中年ひとりというのは私だけか(^^;)

愉しめた〜(^^)
神木隆之介君はかわいいし、
大人も楽しめるパンチラサービスはあるし(^^;)
何より妖怪が人間に擦り寄ってはいない、
さすが妖怪の大御所たちが関わっているだけあり、
妖怪に対する愛が感じられた。

以下ネタバレモード。
加藤保憲の目的ならある程度は達したのかもしれない。
あれなら、ほぼ帝都は消滅したのだから。
妖怪たちは『勝った、勝った』『祭りは終わった』
といって帰っていったのだけど、
実際はいったい何十万人の人間たちが死んだのだろうか。
それは見事に省略する。
いろんなところに
おごる人間たちに対する警告がちりばめられていて、
私などは大変面白かった。
曰く
『過去を知らなければ未来はない』
『復讐するのは人間だから、私は人間ほど落ちぶれたくはない』
そして最後の水木しげる御大将の含蓄ある言葉
『戦争は……』

良く分からなかったのは、
加藤はどうして
アギを拒んだのだろう。
台詞がよく聞き取れなかった。
アギとはどういう妖怪なのだろう。

という疑問をあるところで出したら

ちなみに荒俣センセイの設定によるとアギは
1/日本ができたときに移住民だった人たちが
  一つのシステムに組み入れられた時の
  一群の職や技能をもった女性。
  大和の民族ではなく、フリーな存在なので
  妖怪は<仲間じゃないか>と言っていた  
2/アギはもともとは巫女だった
  <鳥刺し>というのは<飛んでいる魂>、
  そんな霊的なパワーがあるので
  大天狗とっつかまえるコトもできた
ということだそうで、、
3/加藤がアギをスカウトしたのでなく、
  アギが加藤を選んだ、、
そうで、
加藤がアギを拒んだのは
「愛するという感情は不純なので
 邪魔である」
だそうです、、

という回答をいただいた。
ありがたいことです。

子供だましだけど、傑作です。
(05.09.24)