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2005年08月29日(月)
「新憲法起草委員会・要綱 第一次素案」を読む

読書ノート、考古学ノートのほうはこれで一段落。
次は映画ノートに移るところなのだが、
ここしばらく某所で、
平和問題、特に改憲問題について発言していた。
これも一応「読書」の部類に入れるということで、
この日記に記入させていただくことにする。
(選挙もあるし)

しばらく更新休んでいました。
まとめて更新させていただきます(^^;)


「新憲法起草委員会・要綱 第一次素案」を読む
自民党の「新憲法起草委員会・要綱 第一次素案」が出た。一読、悲しくなり、怒り、そして嗤った。日本の未来が悲しくなり、こんな考えを持った輩に怒り、考え直して、こんな文章しか書けない人達、しっかり読めば、誰もがNOと言うであろう、文章しか書けない人達を嗤った。とりあえず、簡単な感想だけ。

前文作成の指針「日本国民が多様な文化を受容して高い独自の文化を形成したこと。我々は多元的な価値を認め、和の精神をもって国の繁栄をはかり、国民統合の象徴たる天皇と共に歴史を刻んできたこと。」天皇が戦争を始め、国民に犠牲を押し付けたことを無視し、戦国から江戸時代にかけて、歴史の主役は誰だったかを忘れ、現代において、国民主権の原則を忘れている。

安全保障の項「自衛のために自衛軍を保持する。自衛軍は、国際の平和と安定に寄与することができる。」9条2項をバッサリ削ってこれを入れる。これは単に今の自衛隊を現状追認すると言うことではない。これによって、どうどう軍隊が海外に出かけることが出来る。つまりアメリカが始める戦争に日本がついていって他国を(「自衛」の為に)侵略することが出来るのである。決定的な大転換である。

「2、「公共の福祉」について
1.現行の「公共の福祉」の概念は曖昧である。個人の権利を相互に調整する概念として、または生活共同体として、国家の安全と社会秩序を維持する概念として明確に記述すべきである。2.「公共の福祉」の概念をより明確にするため、「公益及び公共の秩序」などの文言に置き換える。」これもひどい!!憲法はそもそも国の暴走を許さないため、国が守るべきことを決めた法律である。近代憲法の歴史を紐解けばどの学者もそういうであろう。しかし、この憲法は国民が守るべきことを決めようとしている。これが通ると大きく世の中が変わるだろう。

改憲要綱「・国会による発議の要件については、「各議院の総議員の過半数の賛成」に緩和する」要は簡単に改憲できるようにしたいっていう事ですね。
(2005.07.08)