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2005年08月22日(月) ■ |
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『日本全国見学できる古代遺跡100』 文芸春秋編集 |
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『日本全国見学できる古代遺跡100』文春新書 文芸春秋編集 まずこの本の利点は、実際に見学遺跡が整備されている場所とすぐ近くに展示施設も在る所をピックアップしていることだろう。遺跡を全体的に見ようとしたら、単に復元した建物やら墓を見ただけでは無理で、きちんと解説をした展示施設が必要なのだが、ホームページで調べてみても、その二つがそろっていますよ、という記述は案外少ない。よって有名遺跡で無い限り展示施設だけ訪れてせっかくの遺跡公園に足を伸ばさなかったり、遺跡の復元を見て『ふーん』といって、何を意味するかも分からないまま帰ってしまうことが多い。そう言う意味ではいい目の付け所である。
しかし、この本は無理に買う必要は無い。全国の遺跡を無理やり満遍なく紹介しているので、ページ数の関係から、遺跡の解説は表層的で、しかも地図も分かりにくい。展示時間も書いていないので、結局目次を見てこの遺跡に行こうと思ったら、ホームページか他の手段で調べるのが必須になってしまう。どの遺跡に行くか決めるための本であり、決してガイドブックにはならない。 旅の計画を立てるとき、この本を図書館で読むかして、活用するのがいいと思う。 (05.08.14記入)
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