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2005年08月10日(水) ■ |
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「韓国語はじめの一歩」 小倉紀蔵 |
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「韓国語はじめの一歩」ちくま新書 小倉紀蔵 この本は発行と同時に買った。2000年1月のことである。それまで一回韓国に行っていたから、「カムサmニダ」とか「イゴジュセヨ」ぐらいの言葉は知っていた。いやそれぐらいの言葉しか知らない段階でこの本を読むと、最初の韓国語講座でつまずき、文化的な面の叙述に行く前に挫折したのである。ーーそれから5年。
『語学』の部分は出きるだけ軽く流して読んだほうが良かったのかもしれない。もともとこの本で韓国語の基礎を学ぼうと思ったほうが悪いのである。この本は韓国語に触れていく過程で起こるあれこれのエッセイなのだから。
その中で韓国語の美しさや文化に少しでも興味を持てば、この本の目的は達成するのであろう。例えば韓国の鶯はこのように鳴くのだそうだ。「モリコpケコpケピッコシジpカゴジゴ」。なるほど美しい言葉である。意味なんて知らなくても良いが、いちおう。「髪をきれいにきれいにすいてお嫁さんになりたい」。
儒教の国の筆に対する想いは特別である。「日本のもののふは刀で死んだが、朝鮮のソンビ(士)は筆で死んだ。」つまり理屈によって死ぬのである。黙して語るということは出来ないのだ。その辺りの事はお互いの国民は分からないといけないだろう。
この著者は一貫して朝鮮半島のことを『韓(から)くに』と書いてとおした。思うに、この著者も充分(日本人ではあるが)『文強の士』である。
(05.06.18記入)
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