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2005年04月17日(日)
閑話休題「本物の記者の取材にあう」

今日は地元記者の取材にたまたま出遭ったのでそのことを書く。

とはいっても地元の商店街の活性化企画、朝市でぼんやりしていたら、インタビューを受けただけなのだが。

記者「○○新聞のものですが、ちょっと取材させてもらっていいですか。」
わたし「いいですよ」(わざとそっけなく応える)
記者はまず住所(町名地名まで聞いてきた)名前のフルネーム、年齢、職業を聞く。(私はさすがプロだなあ、と感心する。確かに新聞の声としてはこれは必要なのだが、インタビューのあとではそのあたりに答えるのは尻込みしてしまうものなのである。)
記者「今回は何度目ですか。」
わたし「初めてです。」
記者「なぜここに来ようと思ったのですか。」
わたし「盛況だという評判を聞いて。FMラジオでしていたものですから。」
記者「来てみてどうでした。」
わたし「人多いですね。」
(もっと突っ込んだ質問をしろ、と心の中で思う。)
記者「この商店街は久しぶりに来られたんですか。」
わたし「(確かにめったに来ないので)そうです。」
記者「久しぶりの商店街歩いてみてどうでしたか。」
わたし「まだ充分歩いていないので分かりません。」
記者「商店街を活性化させようというこういう催しは続いてほしいですか。」
わたし「(そりゃあ商店街が寂れるのを賛成するはずがないでしょうが)もちろんです。毎月してほしいですね。」
記者「ありがとうございました。」

この間約五分もかからなかっただろうか。
明らかな誘導尋問である。
アンケートでもないんだけから、暇そうにしている男を捕まえて、もっと聞くことがあっただろうに。商店街での思い出とか引き出せば、もっといいインタビューになったはずだ。はじめからほしい答えを引き出すため、機械的にしたインタビューである。おそらく取材などしなくてもあらかじめ彼の頭には記事が出来ていたのだろう。そしてそれは商工会議所を喜ばすための記事である。庶民のための記事ではない。

この新聞社はわたしが就職活動のときに「振られた」ところである。しかしその「エリート」がこういう取材をするのである。わたしはげんなりした。