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2005年03月24日(木) ■ |
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「前夜創刊号」影書房 |
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「前夜創刊号」影書房 「私たちは、戦争体制へと頽落していく日本社会の動きに抗し、思想的・文化的抵抗の新たな拠点を築く。」その志や、良し。本格的な思想雑誌の登場か。如かして、その内容は如何。残念ながら、これでどれほどの知識人を取り込むことが出来るのか、非常に心許無い。(この雑誌は明らかに知識人『のみ』を対象にしている)この雑誌の中心的論客である高橋哲哉氏のロングインタビューに『切れ』が無いからである。ロングインタビューという以上、高橋氏には現在の状況の大本になっている「地金」(高橋氏が何度も使用する氏の造語)についてこの際全面的に語って欲しかった。ここで語らないといったい何時語るというのだろうか。後編にわずかな望みをつなげたい。 唯一読み応えがあったのは、巻末の協力知識人総出演による『読書アンケート』である。
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