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2005年03月20日(日) ■ |
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「旬のスケッチブック」俵万智 |
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「旬のスケッチブック」角川文庫 俵万智 92年発行。やがて97年に「優等生と呼ばれて長き年月をかっとばしたき一球がくる」と詠んで『チョコレート革命』を宣言する以前の万智さんがここに居る。旬の食材をもとに月イチのエッセイを書き、その原稿を最初に読ませるのはまだ両親だそうだ。嫁入り前の感受性豊かな娘がここに居る。
でも私、優等生の万智さん好きです。特にこの頃の万智さんは、教師の仕事を辞めて文筆活動一本に絞った頃。自分と、自分の周りの日常と、短歌と、永遠とも見える一瞬について、真摯に人生を賭けて取り組んでいる様がまぶしい。この読みものはあくまで軽いのですが、でも一時の彼女を記録する貴重なオリジナル文庫です。
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