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2005年01月26日(水)
「ターミナル」は80点

「ターミナル」スティーブンスピルバーグ監督 トム・ハンクス キャサリン・ゼダ・ジョーンズ スタンリー・トゥッチ
クーデターで事実上祖国が無くなった男性が9ヶ月、ジョン・F・ケネディ空港のターミナルで暮らすことに。クスリと笑い、大いに笑い、やがてしんみりとする、素敵な「旅」の物語。いや、「人生」の物語。
男は暮らし始める。寝るところを確保し、言語を覚え、小銭の稼ぎ方を覚え、仲間が出来て、仕事をつかみ、恋をする。本来なら定番の展開になるところをあえて裏切っているところが3ヶ所ある。最大は彼女がやはりもとの恋人のところに戻っていったところだろう。「運命よ」と彼女は言う。真相はどこにあるかは想像の余地はあるが、しかしこれこそ「人生」というものだろう。男はそれでも「旅」の目的を達成する。仲間に支えられて。9ヶ月も待って達成したのだ。夢を忘れず、待つこと、それこそ「人生」というものだろう。
スピルバーグはこういう小気味良い物語が向いている。