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2005年01月02日(日)
「憲法九条、いまこそ旬」井上ひさし 梅原猛 大江健三郎 奥平康弘 小田実 加藤周一 澤地久枝 鶴見俊輔 三木睦子

「憲法九条、いまこそ旬」岩波ブックレット 井上ひさし 梅原猛 大江健三郎 奥平康弘 小田実 加藤周一 澤地久枝 鶴見俊輔 三木睦子
2004年7月24日に開催された「『九条の会』発足記念講演会」の講演記録。これは学習講演ではない。もちろん九条を巡る学習的な面が全然無いわけではない。(特に奥平氏、小田氏、加藤氏の講演)それ以上にこれは同時に発表された『アピール』と同様、「日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、「改憲」のくわだてを阻むため一人ひとりができる、あらゆる努力をいますぐ始めること」その「呼びかけ」の記録集なのだ。
第1声が発せられて約半年、「九条の会」の願いは陵原の火のように広がっているかのようにみえる。しかし「改憲」の黒い染みはすでに日本全土に広がっているようにも感じる。まだまだ火の広がりは小さい。
澤地久枝は言う。「希望はやっぱり自分が努力してつくらなければ、どこからも降って来ません。まだ、私たちは絶望するには早すぎると私は思います。今日も頑張って立っているのですが、(澤地は心臓病で退院したばかり)あまり髪振り乱して頑張るという感じではなくて、ニコニコしながら、みんなでいい顔しながら、しかし、わたしたちは譲らないというところでは、鉄の意志、鋼の意志を失わずに、ご一緒にやっていきたいと思います。」