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2004年11月12日(金) ■ |
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「ナイトメア−・ビフォア・クリスマス」は70点 |
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「ナイトメア−・ビフォア・クリスマス」ティム・バートン ハロウィンの国のかぼちゃの王ジャックは、ハロウィンを成功させてもどこか物足りない。ひょんなことからクリスマスの国に迷いこみ、ジャックはクリスマスをハロウィンの国でお膳立てする事を思いつく。 同作品上映前にある短編「ヴィンセント」「フランケンウィニー」で、ティム・バートンの気持ちは充分に伝わる。そして本篇では一気にめくるめく色彩の世界に入っていく。「後もう少しで(クリスマスの国の事が)分かるんだけどなあ」と唄うジャックの気持ち、それはすなわち、「後もう少しでハロウィンの国の事が分かるのだけどなあ」という私の気持ちにも重なる。バートンの気持ちは分かるが、やはりお互いの国は理解しあうという事は無いのだ。ただ、理解しがたい事を目の前にして、わくわくすると言う気持ち、それだけは理解する。映像は素晴らしい。93年製作というと、ディズニーの快進撃が始まった頃だろうか。異端の作家、ティムの心意気が伺える快作。
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