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2004年11月02日(火)
「ヴィレッジ」 は60点

「ヴィレッジ」 ナイト・シャラマン監督 
19Cと覚しきアメリカの一村では、森の中に入ってはいけないという様々な禁畏があった。なぜそんな掟があるのか、森の外の町は本当はどんな「町」なのか、ほとんどそのラストの種明かしに向けてのみ、物語は進んでいく。

過去に幽霊、超能力、異星人と登場させてきた監督だけに、推理あと一歩まで行ったのに、過去の作品にとらわれて、解明する事が出来なかった。「6センス」に戻ったかのような「ほのぼの」ラスト(もちろん文字通りに捕らえてはいけない)である。しかし、私は失敗作だと思う。今回はたまたまうまく行ったからいいものを、もうあとが続かないのは目に見えている。この世界のウソはもうほとんどすぐに暴かれるとしか思えない。監督が一生懸命築き上げた「ウソ」も、それに並行して先が見えてしまう。感動しない所以である。