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2004年07月24日(土)
『ブラザーフッド』は80点

『ブラザーフッド』カン・ジェギュ監督チャン・ドンゴン ウォンビン イ・ウンジュ コン・ヒョンジン チェ・ミンスク
大きな悲劇的な事件を描くとき、その事件の全貌を描くよりも、二人のキャラクターを中心に描いて、事件を背景として描くほうが、よりその事件の悲劇性が浮き上がる事がある。「タイタニック」はまさにそうやって成功した事例であるが、この作品もそれと同じような作品として長く記憶されるかもしれない。「タイタニック」でも二人の別れの場面では全然泣けずに他の場面で大泣きした私であるが、今回も「これでもか」という「泣き」の場面がうっとおしくて、それがマイナスではあるのだが、それにも増して、同じ民族通しの肉弾戦の「朝鮮戦争」という悲劇に時の経つのを忘れた。すごい戦争映画が出来あがった。
それにしても「プライベートライアン」をなんとか超えようとする意思は凄いものがある。良くも悪くもあの映画はそれ以降の戦争映画を変えてしまった、改めて歴史的な映画だったのだと再確認した。