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| 2004年07月13日(火) ■ |
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| 「巴里妖都変」講談社文庫 田中芳樹 |
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「巴里妖都変」講談社文庫 田中芳樹 だんだんと、このシリーズの私なりの楽しみ方が定まってきた。これは愛すべき女性の「とてつもない我がまま」に耐えるにはどういう「心構え」でいればいいのか、絶好のテキストなのだ。 決してその女性より優位にたたない事、 時々は女性の先回りをして思いやりを示す事、 一応目立たないほどかっこいい男であること、 いざというときは命がけで女性を守る事。 大変困難な「心構え」ではある。泉田準一郎警部補はそれをなんなくやってのける才能を持っている。うらやましいことだ。たぶんその努力に対する報いもいつかあるに違いない、あればいいな、無いとかわいそ過ぎる、という読者の思いを知ってか知らずか、涼子様は今回ガラにも無く「本音」をチラチラ出している。泉田氏は全然気がついていないが…。(04.05)
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