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| 2004年06月07日(月) ■ |
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| 「指輪物語王の帰還下」評論社文庫 J.R.トールキン |
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「指輪物語王の帰還下」評論社文庫 J.R.トールキン 指輪戦争が終った。それで大団円かと思いきや、この本はまだ半分も終っていない。ホビット庄から始まったこの物語はホビット庄で終る。そしてそれは決して単なる付けたしではなかった。 物語を貫く大きな事件が終る。その事件が終った直後から真の主題が現れる。映画では省略されている「ホビット庄の掃蕩」がなければ、この物語は真には終らなかった。いやはや見事な終り方であった。私はこの物語の主題は著者がどう言おうとやはり「戦争と平和」だと思う。 「王の帰還」の「王」はほとんどの人はアラゴルンと思っているのだろう。しかし私は違うと思う。(01.1読了)
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