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| 2004年05月07日(金) ■ |
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| 「ジョゼと虎と魚たち」犬堂一心監督 は90点 |
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「ジョゼと虎と魚たち」犬堂一心監督 妻夫木聡 池脇千鶴 上野樹里 新井浩文 新屋英子 恒夫(妻夫木)は下半身不随のジョゼと付きあおうとする。そこには確かに同情も義務心もなかったような気がする。しかし冒頭ナレーションで二人はやがて別れる事が予言される。いったい二人はなぜ別れるのか。これはそういう物語だ。 恒夫は優しい男ではあるが、こずるい男でもある。ジョゼは幼い所もあるが、将来の事もよく見えて自立心の富んだ芯の強い女の子である。これは単なる身障者の恋ではなく、恋一般にありがちななんらかの「障害」を併せ持った愛の行方の物語であった。 二人が別れた理由。恒夫の独白では「ボクが逃げた」といっていたが、そうではない。恒夫はジョゼに向きあうにはひと皮むける必要があったのに、変わる事が出来なかった。ジョゼが恒夫を振ったのである。最後の脂ののったシャケをジョゼが焼いているシーンが全てを物語っている。 原作では「近松人形のように白く小さい顔をした」と表現されるジョゼを池脇千鶴が迫真の演技をしている。彼女のぶっとい大阪弁と背中のか弱そうな演技。池脇はまた一つ大女優への階段を登った。04.01.25鑑賞
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