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2003年09月17日(水)
『ゲロッパ』井筒監督

さすが「シネマクレール」、客筋がいい。  
9割型入っていたのも驚きだったが、
みんな楽しもうと心に決めていて、楽しい時間が持てた。
西田敏行と岸部一徳の芸達者ぶりに充分笑わせてもろた。
岸部は「座頭市」でも少し役柄をずらしてヤクザをやったが、
つくづくいい役者やと思た。
太田琴音嬢の存在感は末おそろしい。
後はハートウオーミングを狙っているのか、
ナンセンスを狙っているのか、どっちつかずの構成が難。

以下ネタバレ
     


ハートウオーミングを狙っているのなら、
常盤貴子があまりにもあっさり心変わりをするのが異様だ。
内閣調査室が何を狙って動いていたのか、前半はぜんぜん分からなかった。
(あれに一億出すのはちょっとひどいぞ)
ナンセンスなら、もう少しぶっトンで欲しかった。
本来のクライマックスの西田の「ゲロッパ」は
「釣りバカ日誌」に負けているぞ。