日々あんだら
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2013年02月13日(水) 六甲山(後編)

この日記を書くにあたり、昨日の日記を読み返してみた。
何を隠そう、午前1時過ぎから書き始めた日記なのである。眠気に負けて筆を置いたのが2時過ぎだった。

なんやー、このくどい文章は!!

うわー、微妙にやんやんを貶めとる!!(ま、いっか♪)

へ?なんでこんな中途半端なところで終わってるん!?

という、赤面のオンパレードなのだった。
てか、前半〜中盤は記憶にあるものの、終盤、湯気のくだりあたりからの記憶がない。
よくそんな状態で書けたな。(笑)





ということで続編である。

おでんで乾杯した後、2人でハフハフ食べる。
「うまい!!」「うまっ!!」異口同音に叫ぶ。

そして、さっき金網の上に残しておいたウインナーでも乾杯する。



若干、公序良俗に反するような気もするが、そこは敢えて触れずにそっとしておいていただきたい。

またこれが美味いのだ!
やはり、山頂での食事は手を抜いてはならない。
自分の体力・技量の面で余裕がない山なら別だが、低山ハイクの時くらい食事にはこだわるべきだ。

もちろん、山頂で食べるご飯は下界の5割増、という鉄板の法則がある。
山頂でのご飯と、下山後の風呂が楽しみで山に登っているのもまた事実である。
しかしそれ以上に言いたいのは、周囲との格差だ。
周りを見渡してみたら、冷たいおにぎりとかお弁当とか、せいぜいラーメンである。
それが悪いとは言わない。僕も単独で登る時はおにぎりかラーメンだ。やっぱり山で食べるラーメンは旨い。
しかし、そんな中で美味しそうな出汁の匂いを漂わせつつ、2人でハフハフおでんを食べているのだ。
周りの人たちがおにぎりやラーメンを口に運びながらチラチラこちらを見ているのがわかる。

この優越感である。(断言)

そのためなら、滝のように汗をかき、それが湯気となって立ち上ろうが、重い荷物を背負って山に登る価値はあるのだった。(笑)

おでんは3袋持って行っていて、鍋の容量の問題で先に2袋だけ温めたんだが、
「やんやん、もう1袋いっとく?」「行きましょう」
もう1袋追加する。
2人で順番に具を分ける。大根は2個入っていたので、1人1個ずつ食べることができる。

と、

悲劇はそこで起きた。
器に取ろうとしていた僕の大根が、僕の意志に反して泥まみれの地面にダイブしてしまったのだ!!
なんてこった…あまりの悲劇に打ちひしがれる僕。
と、その僕の器に何かがそっと入れられた。
やんやんが、自分の大根をそっと半分分けてくれたのだ。
な、なんていいやつなんだ!ドSのくせに!!
僕が女性かゲイならばきっと惚れてしまっていたに違いない。
ただ、幸運なことに僕は普通の感覚の男性だった。(笑)
(いやでもホンマありがとう!)


そんなやんやんの優しさに触れつつおでんを平らげ、今度は残った出汁でふし麺を茹でる。
ふし麺とは、素麺を作る際、棒にひっかけて伸ばすのだが、その棒に引っかかっていた部分である。
あんまり知られていないが、これを茹でるとツルンモッチリな食感で、素麺と違った美味しさがある。
それを乾燥ネギと一緒に出汁で茹でるのである。


そして茹で上がったらチューブで持って行ってた生姜を適量入れて食べる。
不味いはずがない!!


大満足な食事を終えた。
食後はなにか?もちろんコーヒーである。
美味しいコーヒーを飲むために、コーヒー豆とハンドミルと直火式エスプレッソメーカーを持って行ってたのである。

やんやん「そりゃ重いですわ!!」

そう、重いのだ。その結果、登るのが遅くなってやんやんに迷惑をかけたことは謝ろう。
しかし、それでも山頂で美味いコーヒーを飲みたくはないか?飲みたいだろう!?

すると、やんやんがおもむろにリュックから荷物を取り出した。

デミタスカップとソーサーが出て来た。
デミタスカップである。陶器である。
重いし割れるし小さいし、はっきり言ってこんなものを山頂に持ってくるやつなんて見たことない。
聞けばやんやん、いろんなところでデミタスカップで優雅にコーヒーを飲み、それを写真に撮ってるらしい。
アホの所業である。しかし、そんなアホは嫌いではない。



ということで、嬉々として写真を撮ったったのだった。優雅だ。(笑)


ちなみに、エスプレッソメーカーでもそれなりに目立つつもりだったのだが、
女子高生の一団がギャーギャー騒ぎながらやってきて、みんな(※)の目と耳がそちらにひきつけられてたため、
そんなに目立たなかったということを付け加えておきたい。
…ちっ。
(※:やんやん含む)


そんなこんなで山頂でたっぷり1時間40分を費やし、優雅な食事とコーヒーブレイクを過ごした我々は
一路有馬温泉に向かって下って行くのだった。

下りは北面にあたるため、ところどころに雪が残り、凍っていた。
が、アイゼンを装着するほどでもない。そもそも、やんやんはアイゼンを持っていない。
登りでこけてストックを曲げてしまったこともあり、慎重に下りていた僕の脳裏に、誰かの言葉がよみがえった。

「やんやん、滑りやすいところこそ前傾姿勢や」
「え?」
「後ろに体重乗せたら滑ってこける。スキーと一緒や」
「なるほど!」

ということで、意識して前体重で下りる。
おお、安定するやん!これくらいの雪ならアイゼンいらん。

「おれ、雪道の歩き方を掴んだ」
「それでこけたら指さして笑いますからね」
「…掴みつつある」

やはり山での過信は良くない。自分の実力を過大評価すべきではないのである。うん。


そんなアホトークを繰り広げながらも、山頂から1時間40分で有馬温泉に到着したのだった。
有馬温泉である。かの豊臣秀吉も愛したという天下の名湯である。
入った温泉の入り口に「有馬温泉に入った有名人」という看板がかかってたんだが、いろんな意味でハンパなかった。
飛鳥時代の天皇とか、ありえない。(笑)

しかし、そんな有馬温泉も僕は初上陸なのだった。
初めての温泉街って、なにかワクワクする。ワクワクして歩きながら僕はあることに気づいた。

「やんやん、おれ、雪道の歩き方、完璧に掴んだわ。(笑)」
「あ、降りてから言うん、ズルっ」
それが大人の知恵ってもんさ。(笑)

そんなことを言いながら、金の湯で温泉につかり、


風呂上りの有馬サイダーで乾杯し、



温泉まんじゅうでも乾杯し、(乾杯ばっかりか!!)



大阪まで戻って、カレーを食べたのでした。
山から下りるとカレー食べたくなるよね。^^


そんな1日。(最後の方、超適当。笑)


僕としては思い入れのある六甲に登ることができたし、自分がまだまだだということも実感できた。
なんだかんだ言うて、やんやんとは目指すアホの方向性が似てるので一緒に登ってておもろい。
今回誘ったけど無理だったり、誘えなかったりした友達もいるので、
そういう人たちも一緒にどこか登りに行きたいなーと思う。
またいつか、でっかいリュックを背負って関西に遊びに行かないと!!^^


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