日々あんだら
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米を炊こう、と思った。 僕の記憶が正しければ、前の部屋に住んでいた4年9か月の間、一度も炊飯器は稼働していなかったので、少なくとも5年近くは米を炊いていなかったことになる。 普段はどうしているのかというと、オール外食。 一人暮らしで、帰って来るのも不規則な生活で、下手に自炊しようとしたらかえって高くつく。 というか、その前に冷蔵庫がフィルムでいっぱいになってるので、食物を入れておけない。(笑) よって、安い店や社食で外食する方が楽だし旨いしいいのである。 さらに、前の部屋のキッチンが、「キッチン」と名乗るのを許せないくらい狭くて使いづらかった、という理由もあった。
しかしである。 引っ越したことで、家賃+水光熱費が軽く6万以上は跳ね上がった。 これは今までと同じ生活をしていては破たんする。すでにその兆候は見えている。 そして幸いなことに、今住んでいるところにはやっすい惣菜屋さんや八百屋さんが何軒かある。
主菜と野菜を買ってきて、米は炊く。 これが一番安上がりで、ギリギリ手間をかけられる範囲ではないか。 という結論に昨夜達したのだった。(やっとか!!)
ということで、5年ぶりの炊飯器稼働である。 まずは長い眠りについていた内釜を外して念入りに洗う。 外したこともない弁も外して洗う。 内蓋は…どうやっても外れないので、炊飯器につけたままスポンジでこすり 清潔な布巾を固く絞ってふき取った。 準備OK。
次に米だ。 漢たるもの、5合炊きの炊飯器では5合炊くのが筋である。 日和って3合など炊いてはならない。 ましてや1食分の1合を炊くなど、5合炊き炊飯器への侮辱である。 4年9か月前の引っ越しの時からずっと紙にくるまれたまま 食器棚に放り込まれていた食器たちの中から、なんとか計量カップを発見。 それも念入りに洗って5合きっかりを内釜へ投入。 (ちなみにお米は引っ越しの時に某社に見積を依頼した際、見積お礼というわけのわからん名目でもらった岩手産ひとめぼれである)
そして水を注ぐ。 もちろん、水道水を注ぐようなことはしない。 地元香川を出て以来、大阪、埼玉、大阪、千葉、東京と移り住んできたが まともに飲める水道水に巡り合ったことはない。 ずっとミネラルウォーターを飲んでたし、コーヒーもカップラーメンもそれを使ってきた。貧乏学生の頃から。 しかし、最近ブリタの浄水器を買ったのだ。 3日で2Lくらいの水を消費するので、計算してみたらそっちの方が安上がりだった。 これはなかなか良い。 時々喉に変な感触が残ることもあるけれど、だいたい合格圏内だ。
話はそれたけど、つまりは米を研ぐのもブリタからである。 ちなみに米の研ぎ汁は部屋で育てているコーヒーの木の鉢に注ぐ。 (これは8年以上、土も替えてないし肥料もあげてない。コーヒーの出し殻と自分が落とした葉っぱと、水だけで育てている) 2回くらい研いだら十分だろう。 目分量で水を注ぎ、炊飯器に入れて30分くらい置く。 その間に、ついでに開梱したすべての食器を洗うことにする。 (と言っても大した量ではない)
30分後、炊飯器のスイッチを入れ、買い物に。 お惣菜屋さんで鯖の塩焼き280円。 八百屋さんでジャガイモ(小)8個入り100円、大根(1/2本)100円、納豆3個1パック50円。 生野菜も買おうかと思ったが、部屋にほとんど調味料が無いことを思い出して今日は断念。 (塩と黒こしょうと七味とオリーブハーブソルトしかない。←全部日持ちするやつ。笑) 生野菜の代わりに豊水(大)130円、リンゴ(大)130円を購入。 なんだかんだと、一人分買おうと思ったら結構高くつく。
帰ってきたら、キッチンにお米の炊けるいい匂いが広がっている。 これも5年ぶり。 ジャガイモを洗って皮ごと4つに切り、電子レンジ用の蒸し器に並べて黒こしょうをかけ、電子レンジで適当に強7分。 その間に大根の下を少し切り落とし、2cmくらい皮を向いておろし器でガシガシ。 7分たってジャガイモがいい感じでできたので、鯖をお皿に移してラップして強1分20秒。 あたたまったら大根おろしをお皿に移す。
すべての準備が整ったところで、ついに炊飯器オープンである。 さあ来い!5年ぶりの銀シャリ!!!
パカッ。
…あれ?
…やっちまった??
…やっちまった!!
そこには、素人がパッと見ても固いとわかる5合のご飯が鎮座していたのでした。 目分量で入れた水が、少なかったらしい。。。
食べたけどね!! 芯が残るほどの致命傷ではなかったから、納豆かけてもう1杯おかわりしたけどね!! 水の量という最難関ポイント(どこが?)を目分量でやったのがあかんかったね!! てか、大学1年で一人暮らしして、最初に炊いたご飯の味とそっくりやったね!! ちょっと目から汗が出たね!!! 残った4合強のご飯はラップに包んで粗熱をとってから冷凍庫。 残りは全部昆布茶漬けにして食う!(というか、お茶漬けにしないと食べられない。)
ちなみに鯖の塩焼きは大根おろしに七味をたっぷりかけていただきました。 普段から日本人は醤油に頼りすぎなのだ。これはこれでイケる。うん。 ジャガイモの黒こしょう蒸しはさらにオリーブハーブソルト(なんでも旨くなる魔法の粉)をかけておいしくいただきました。
ということで。
認めよう!今日の炊飯プロジェクトが失敗だったことを!! しかしこれは敗北ではない!! 失敗の反省を活かしてまた挑戦し続ける限り、漢にとっての敗北は来ないのだ!! 次!次こそはつやつやふんわりなご飯を炊いて見せる!!!
あととりあえず、ウスターソースとマヨネーズとケチャップは買って来よう。 それと、島のオリーブオイルと、丸金の醤油ともろみ、角屋のごま油(我が島の誇る調味料4点セット)は早急に送ってもらうようオカンに電話しました。 結局醤油に頼るんかい。(笑)
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