日々あんだら
DiaryINDEXpastwill


2008年10月12日(日) 農村歌舞伎

今日は香川の友達が小豆島まで来てくれたので、小豆島をご案内。
小豆島は秋祭りの季節。
本祭りは見てもらえなかったけど、代わりに隣の地区の宵祭りを。
町中を練り歩く太鼓台を見てもらう。

そして森國酒造へ。
ここは造酒屋さんが古い民家?蔵?を改装して造ったカフェ。
ここで酒粕と干しえびとお餅を使ったピザをいただく。
(これが旨いんですってば)



んで、彼女ご希望のお土産(もろみとオリーブペースト)を開いてるお土産物売り場を回って無事購入。
そして今日のメインイベントの中山農村歌舞伎へ。

江戸時代から続く農村歌舞伎。
きっと昔は豊作を祝い、神に感謝し、農作業の疲れを癒すものだったんだと思う。
昔は島中にたくさんの歌舞伎舞台があったらしいんだけど、今残っているのはここ中山と、
隣の地区の肥土山だけ。
GWに行われる肥土山の農村歌舞伎は見たことがあるんだけど、この中山のは僕も初めてだった。

神社の境内(ん?境内ってお寺だっけ?神社はなに?)に設えられた舞台。
夜の闇が迫る中で行われる歌舞伎。
舞台の上には満月より少し欠けた月が昇る。
僕たちが着いた時にはもうすでにたくさんの人たちが来ていて、ござやビニールシートを敷いて歌舞伎を観ていた。
お弁当を食べながら。お酒を飲みながら。隣の人としゃべりながら。子供は走り回りながら。
そして寒さに震えながら。(笑)

大きな舞台で歌舞伎役者の人たちが演じるような歌舞伎ではない。
みんな素人だし、仕事や学校が終わった後、毎晩練習してきたもの。
でも堅苦しくなくて、誰もが楽しんでいる。
なんていうか、「歌舞伎を観る」ことが一番の目的ではなく、「みんなで集まる」のが主目的みたいな感じ。
伝統芸能、というよりも、伝統集会、と言った方がピッタリかもしれない。(笑)

でも僕はそういう歌舞伎の方が好きやなぁ。
きっと何百年も前、たいした娯楽も無かった頃、この歌舞伎だけが唯一の娯楽だった時代があるに違いない。
その頃の人たちも、きっとこうやってのんびり肩肘張らずに見てたんだろうなぁって想像できるから。
(と言っても、本当の(?)歌舞伎って見たことないんだけど。笑)

友達が帰宅する最終の船の時間の都合で最後まで見ることは残念ながらできなかったんだけど、
十分満喫することができました。
こういう伝統が残ってるのは、本当にいいことだと思うんだ。

帰りの車の中で友達が「こういう風に地域の人たちが一つになれる行事があるっていいねー」って言っていた。
ああ、そうやねー。
そしてもうすぐ、歌舞伎以上に地区の人たちが団結する秋祭りがやってくる。



写真もいっぱい撮ったけど、それは千葉に帰ってからアップします。(笑)


hide |MAILHomePage

My追加