日々あんだら
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2008年08月21日(木) 島興し




突然だけど、僕は今の直島が嫌いだ。

ご存知の通り、直島は島興しでアートプロジェクトを進めていて、ここ最近は随分と訪れる人が増えている。
リピーターも多いみたい。
島興しとしては全国的に見ても稀有な大成功例だろう。


確かに直島のアートはおもしろい。
地中美術館は素晴らしいし、あのカボチャもオブジェとしてはおもしろい。
でも、僕にはあれが直島でなければならなかった必然性が全く感じられない。
他の場所じゃあかんかったん?って思う。

そして、昔から直島にあったものと、後から作られたものが融合していなくてチグハグな印象を受ける。
直島が元々持っていた魅力を、後から作られたものが引き立てているのか、というとそうではないと思う。
むしろ元々の魅力を殺してはいないか?
その証しの1つとして、直島に行った人たちの写真はあのカボチャばっかりだ。
直島の本来の風景を撮った写真など、ほとんど見たことがない。
そこにものすごい違和感を感じる。


繰り返すけど、直島のやり方はある意味で島興しの大成功例だ。
年々訪れる人が減って行っている小豆島から見たら見習うべきところもたくさんある。
でも、島興しって「たくさんの人が来るようにする」ことだけなのか?
そのためには、本来の魅力をスポイルしてもいいのか?

小豆島にたくさんの人が来てくれるようになればいいなと思う。
地味だけどとてもいい場所だと自負しているから。
でも、今小豆島が持っているたくさんの魅力を無くすようなことにはなって欲しくはない。
それなら、このまま静かに寂れていく方がまだマシだと思う。


島を離れ、たまに帰るだけな人間のエゴかもしれないけど。


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