日々あんだら
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2008年01月13日(日) 偶然の積み重ね




実は昨日から鹿児島に来てます。hideですこんばんは。

実は鹿児島初上陸やねん!
これで足を踏み入れたことの無い県は、富山と島根と佐賀だけになりました。^^;
(佐賀はバスで通過したことはある。と思う。多分)


で、今日は桜島(溶岩!)と指宿(砂風呂!)に行って来たんやけど。
その桜島での話。





本当は朝から指宿に行って、戻って来てから時間があったら桜島に行くつもりやってんけど、
朝起きてご飯食べてから時刻表を調べると、ちょうどいい便がなくて
鹿児島中央駅でかなり待たされることになりそうだった。
そこで予定を変更して先に桜島に行くことに。
(桜島行きのフェリーは10分おきに24時間運航。すげぇ。^^;)
(てか、予定立ててなさすぎ。前の晩に時刻表くらい確認しとけ。笑)

で、桜島に上陸したものの、歩きで遠くまで行かれへんし、指宿に行く時間が無くなったら嫌やし、
とりあえずその辺で溶岩でも見て、さらっと引きあげるかー、とお散歩開始。
港のすぐ近くのビジターセンターのところから、海岸沿いの溶岩の遊歩道があるようなのでそちらに。

まあそしたら溶岩の景色に夢中になったわけですわ。
だって今まで生活して来た中にこういう景色ってほとんどなかってんもん。
昔行った蔵王のお釜あたりでしか見たことないかな?

で、ずんずん遊歩道を進む。
ガシャガシャ撮る。
そしてまた進む。
ガンガン撮る。
んで、まだまだ進む。

…えーと、もう1時間半以上経った?
結構長いぞ、この遊歩道。。。^^;


ということで、途中で大きな道に戻りそうな脇道があったので、そちらへ。
大きな道に出て、さてこの道を進むか戻るか…溶岩はもう十分見たし撮ったし…
うーん、でももうちょっとだけ進んでみるか。。

で、先に進む。
どうやらどこかの中学校の陸上部の子たちが合宿に来てるらしく、
子供がいっぱい走ったり歩いて戻ってきたりしている。
で、変な眼で見られる。(笑)

そうやって数十分進むと展望台と駐車場。
別に興味ないので通り過ぎようとしたら、ふと眼に入った看板に「烏島展望台」とある。
おおー、ここが大正の噴火で溶岩の下に沈んだ島があったところか!
てことは、今まで僕が歩いて来たところは昔海やったんやね。
(珍しくここは下調べしてた。笑)

で、せっかくなので展望台に登ってみることに。
時刻は正午前。
駐車場には中学生たちがたむろし、マットの上でストレッチしたり、座り込んでしゃべってたり。
向こうには明るい絵が描かれた軽自動車が停まって、おばちゃんがテーブル並べたり看板出したりしている。
移動のご飯屋さんかな?

展望台から広大に広がる溶岩を見て、おおーっ、とちょっと感動する。
ここかしこに溶岩の隙間から松が生えて来ていて、その生命力に驚く。


しばらく展望台からの眺めを楽しんで、駐車場に戻って来たら、どうやら向こうのお店が開店した様子。
で、近寄ってみたらカレーとコーヒーのお店らしい。
あら、こんなところで僕の大好物の双璧が♪
なのでそこで昼食をとることに。


(※ここまで前置きです。長っ!!)


車に近寄る。

「もうやってますかー?」
「やってますよー」
人の良さそうなおばちゃん。ちぇぶさんにどことなく似ている。(笑)

「あら?関西の人?」
「そうなんですよ。わかります?」
「わかるわかる。私もだから。大阪の人?」
「生まれは香川なんですけどねー…」
「えーーーっ!!」

『大学が大阪で』と続けようとした僕の声をさえぎるようにおばちゃんの声。

「ホント?私も香川なのよ!!」
「ええーっ!?ほんとですか!?」

今度は僕が絶叫。(笑)
そして『僕、小豆島なんですよ』と続けようとした僕をさえぎるようにおばちゃんが続ける。

「小豆島なんだけどねー」
「…うぇぇぇぇっっっ!!」

一瞬おばちゃんが何を言ったか理解できなくて、理解した瞬間、今度こそ本当に絶叫した。(笑)



「ぼ、僕も小豆島ですよ!!」
「ええぇぇぇっっっ!!!」

2人で大絶叫。(笑)
中学生たちに変な顔で見られました。(笑)


去年の春から桜島に来て、平日は英語塾、休日はカレーとコーヒーのお店をやってらっしゃるらしい。
桜島大根の入ったおいしいカレーをいただいて、苦味の効いたコーヒーはご馳走になって、
桜島のちっちゃいミカンとなぜかちんすこうをもらってきました。^^
実家聞いたら知ってるところやった。(笑)



鹿児島に来た理由は「まだ足を踏み入れたことがない」というただその1点だった。
この三連休、最初は沖縄に行こうかと思ってたんだけど、チケットが取れなかった。
桜島には今日の午後に行くつもりだった。
遊歩道から出て来た時点で帰ろうかと思っていた。
この展望台も通り過ぎるところだった。
展望台で眺めている間にお昼になった。

まさかこんな遠いところで同郷人に会うとは思ってもいなかった。(しかも同じ中学だし!)
僕があの駐車場に来るまででも、これだけたくさんの偶然が積み重なっていた。
人と人の出会いはどんな出会いでも偶然の積み重ねの結果だと思うけど、
旅先でこういう出会いがあるとそれをとても強く実感する。

日本地図を出してきて「お客さんにどこから来たのかシールを貼ってもらってるの」と言うので、
現住所の千葉県ではなく、迷わず小豆島の上にシールを貼った。
「小豆島、いいところよねぇ」というおばちゃんと小豆島話で盛り上がった。
名刺を交換して何枚か写真を撮らせてもらった。
自分撮りでツーショットの写真も撮った。

「今度来る時はウチに泊まって!いろいろ案内するから」と笑顔で手を振るおばちゃんと別れ、
港への道を歩きながらもらったみかんを食べた。
めちゃくちゃ小さいのに、濃厚なみかんの味がした。



行きで2時間以上かかった道のりは、大きな道をまっすぐ進むと10分くらいの距離だった。
桜島に降りた時点で、遊歩道の方に入らなかったらあの時間にあの駐車場に着くこともなかったのだ。
ホント、ものすごく低い確率をくぐり抜けての出会いだった。





またいつか鹿児島に来ることになった。
昨日までは縁もゆかりもない土地だったのに、ほんの少しだけかもしれないけど縁ができた。
こういうことがあるから旅ってやめられないな、って思う。


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