日々あんだら
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2006年09月02日(土) 予定の無い1日

夜、友人の書いた日記に「月に一度は旅に出ることに決めた」という言葉を見つけて、
それはとてもいいことだと思った。
日帰りでもいいから月に1回くらいは旅に出ないとね。

と考えてみると、先月僕はアメリカに行ってたし、実家に帰って、その途中で直島に寄って、
実家から徳島にも遠征したし、そのあと結婚式で東京と松山にも行った。
月に1回どころの騒ぎじゃない。

月に4週しかないのにそんなに旅に出てたら当然大阪には全然いないわけで。
それが恐ろしいことに先月だけの話じゃなくて、先々月も、その前も、さらにその前も…


となるとどうなるかと言うと、




こうなるのである。
写真で改めて見ると、自分でもどん引き。。。
いつから片付けてないんだろー?と思いつつ山の一番底に手を突っ込んでみたら、
個展の頃に買って来たものが出てきた。

…2月頃からか。。。
そりゃコタツ布団も引きっぱなしやわ。(さらにどん引き)



さすがにこれはいかんと思って、数ヶ月ぶりになんの予定もなかった今日、
大掃除をすることにだいぶ前から決めてたのである。
朝から晩までやったらだいぶ片付くでしょ。









…起きたら時計の針が午後を指してました。


昨夜夜更かししすぎた。(爆)







過ぎてしまったことは仕方ないので、とりあえずゆっくりランチに行く。
適当に服を着て、ボサボサの頭は帽子で隠して。
この前近所に見つけた結構いい感じのカフェに行くと、「ドリンクだけになりまして…」と言われる。
まだ1回しか来てなかったのに。

最近見つけた2番目に気に入ったカフェでゆっくりお昼。
1時間くらいかけて食事して、コンパクトカメラを片手にゆっくり戻る。
1本脇に入った路地裏の倉庫の壁にでっかく「駐車禁止」と書かれていて、
その前にスバルのてんとう虫が止まっている。
これおもろいなぁ絵になるなぁと思って近づくと、向かいから持ち主が出てきて走り去っていった。
あと30秒早くカフェを出ていたら…。
大袈裟だけど人生ってこういうすれ違いと鉢合わせの積み重ねだと思う。
表通りに戻ってみると、角っこにいい感じの雑貨屋さん発見。
フラっと入ってみるとそこに近年稀に見る品揃えのトイカメコーナーが。
美人の店長さんが話しかけて来てくれたので、「最近できたんですか?」と聞くと、
「最近でもないんですが…いや、最近かな?」と。
「何年くらい前ですか?」「4年くらい前ですね」…僕がこの町に住み着くより前じゃないですか。(汗)
前から買うつもりだったdemekinを見つけたので購入。
ホルガの35mmAFコンパクトという超レア物を発見し、「限定生産らしくて、最後の1個なんですよ」との声と、
ホルガそのまんまなチープな感触(デザインは全然違うけど)に激しく惹かれるも、
昨日壊したデジカメの修理もあるので自重。多分もうお目にかかれないだろうな。。。
これもすれ違い。昨夜デジカメ壊してなかったら買ってたな。
僕は「月に1回は旅だ」とか「中崎町はおれの庭」とか偉そうに言う前に地元をもっと探索するべきだ。

部屋に戻る途中の道端に、ねずみじゃない小動物(?)の死骸を見つける。
彼(彼女?)自身に対する嫌悪感も好奇心も死を悼む心もなにもないままにレンズを向ける。
あえて言うなら、明らかにこの町にいるのが自然じゃない彼(彼女)が、
そんなところで死んでしまわないといけなかったことに対する疑問。
その横を見向きもせずに通りすぎる若い女性への嫌悪。
埋葬するのはどう考えても偽善なのでそのままに立ち去る。
他人から見たら同じようなものか?もっと悪いか?

部屋に戻って片付け開始。
とりあえず写真関係の書籍・雑誌が多すぎるので、ばっさり捨てることにする。
捨てるものと残すものの選定にパラパラめくってたら時間がめちゃくちゃ過ぎていたので、
心を鬼にして中も見ずに捨てる。
そしたら勢い余って自分の写真が載っている号まで捨ててしまい、慌てて取りに戻る。
文庫本は本当に本当に気に入っている何冊かだけ残して、後は実家に送ることにする。
片付けの最中、文庫本や写真集、あるはずの何冊かがどうしても見当たらなくて、
そういえば貸し出し中だったのを思い出す。
『流しの下の骨』はドサクサで無くなってないかな?あらぬ心配をしてみる。
想像以上にステキなストラップが届いて狂喜乱舞する。

本棚に残すものはだいたい片付いて、じゃあ捨てるやつをまとめたら晩飯に行こうと思っていた午後7時半。
どこからか携帯のバイブ音が聞こえる。
その音を頼りに携帯を発掘。親友からの電話。
久しぶりなので長電話。(久しぶりじゃなくても長電話だけど)
途中向こうの子機の電池が切れ、こっちの携帯の電池が切れても長電話は続く。
祝福と心配。いつものバカ話に思い出話。まだ誰にも言ったことのない、最近気づいたばかりの自分の本心。
どんな話題が出ても「おやすみー」の言葉はお互い10年前と同じ響き、同じ重さだった。
電話を切って時計を見ると11時。(爆)

そのまんまの格好で、ボサボサの頭は帽子で隠して、サンダルをつっかけてコンビニへ。
弁当を買って駅前のベンチに胡坐をかいて食べる。
飲んだ帰りらしい人たちが駅からたくさん溢れてきて、ジロジロ横目に見られるけど全然気にならない。
おっさんの歩き方の方が十分に見苦しい。
ベンチの向かいの屋根の下には若い男の子が横たわって寝ている。転がっている携帯電話。
角をまがった暗がりの階段に、コール音が延々響く携帯を片手に空ろな目をした女の子が座っている。
お迎えの車の中で若いお母さんが携帯で熱心にメールを打っていて、
その前を重そうな塾カバンを背負った小学生が携帯を覗き込みながら通り過ぎていった。

で、戻って来て12時。
明後日以降に履くパンツが無いことを踏まえ、土曜の夜12時と日曜の朝7時、
どちらに洗濯するのが近所迷惑ではないだろうかと真剣に思案している。
とりあえず捨てる雑誌だけ下に持ってって、ベッドの上に散乱しているものは床に下ろしてしまおう。
葉っぱがふんにゃり俯いてしまっているコーヒーの木と、ついでにまだ元気なポトスにたっぷり水をやって、
熱めのシャワーをざっと浴びて寝るとしよう。

明日は朝から神戸で撮影。の付き添い。
帰りにスーツと靴を買おう。
LA土産をまだ発送してなかったな。
先週と先々週の結婚式の写真を会社の連中が見たがっているので、それも準備しないと。

ボサボサの髪はもう1週間なんとかなるだろう。
部屋の片付けの続きは、平日にでも細々とやることにしよう。



1年以内に必ず訪れる土地。
沖縄、屋久島、白浜、鳥取、足利。
そう言えば静岡には押しかけて行っていいんだろうか?桜海老〜!!


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