日々あんだら
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2006年05月14日(日) グランパ




今日の昼間は中崎町を徘徊。
(夜は『DROP×DROP』の親睦会だったんだけど、その話はまた今度)

パラボラでランチを注文して待ってたら、窓越しに久々のグランパと目が合う。
手を振ったらニッコリ笑って入って来はって、僕の向かいの席に。
何度かこの日記に書いてるけど、ほぼ毎日中崎町に現れてはカフェを巡る、名物おじいさん。
この人のことを知らない人は、中崎町ではモグリです。
(ちなみに僕の隣の町内に住んではるんやけど、家の近所では会ったことがない。
 会うのはいつも決まって中崎町。笑)

もう70も越えようというのに、ものすごく感性が若い。
いつもカメラを持ち歩いてて(「重いカメラを持ち歩くのがしんどくて、デジカメやハーフ判ばっかりですねん」)、
いろんな撮り方をして楽しんでいる人。
今は歪みを利用して撮るのにはまっていて、ミルクを飲んだ後のグラスとか、ケーキを食べた後のお皿とか
それを持ってそれ越しにカフェの店員さんを撮ったりしている。
それだけではなく、小さなガラスビンを持ち歩いてるそうな。それも透明なのと色つきのと2本!
角度をちょっと変えるだけで歪み方が大きく変わるし、「こんなのとか、こんなのも」って
楽しそうにデジカメの画像を見せてくれた。


「昔はモノクロ入れて道を行く人とかを撮っててね」
「やっぱりライカとか使ってはったんですか?」
「いや、ライカは高い!僕は安いのばっかりや。それで十分綺麗に写るから」
そう言えばグランパに会うと必ず「また1台買うたんや。」ってニヤリと笑ってカメラを見せてもらうんだけど、
いつも3000円とか1500円とか、そういうのばっかりやったなぁ。


カメラのブランドとか価値とかは気にせずに、いろんな工夫をしながら写真を撮ることを心から楽しんでいて、
撮った写真は必ず焼き増ししてみんなに配って喜ばれて。
『写真の達人』って人がいるのかどうかは知らないけど、この人は間違いなく『写真を楽しむ達人』だと思う。
いつもグランパの写真を見せてもらってお話を伺うたびに「おれの方が若いのに全然工夫が足りんなぁ」とか、
「もっともっと写真を楽しむことができるんやなぁ」って新鮮な気持ちにさせてもらえます。


自分が写真をいつまで続けるかはわからないけど、どんな趣味であれ、
60歳70歳になった時にグランパみたいな楽しみ方ができてればいいなぁと思うhideなのでした。


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