日々あんだら
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彼らはこの写真がいつのかわかるんだろうか?(隠し撮りだけど。笑)
突然だけど、胃カメラの思い出である。 前にももしかしたら書いたかもしれんけど、あえて突っ込まないように。
あれは僕が高3の春だった。 ある夜、寝ようとした頃、突然激しい腹痛が僕を襲った。 まあ結論から言うと神経性胃炎だったんだけど、 あまりの痛みに腹を押さえて一晩中ベッドの上でのた打ち回っていた。 原因は受験生になったストレスと、 当時在籍していた野球部でレギュラーと補欠の狭間をさまよいながら 厳しいレギュラー争いをしていたことによるプレッシャーだったと思う。
…こう見えてデリケートなのだ。 ホンマに。
で、親を起こすのも悪いので一晩中痛みに耐えた翌朝一番、高校の隣にあった病院に行った。 診察を受けた結論は「胃カメラで見てみましょう」。
で、胃カメラ初体験である。
検査室に行くと、先客がいるようだった。カーテンの向こうからうめき声が断続的に聞こえる。 ちょっとびびる僕。
しばらくするとカーテンが開いておっちゃんが出てきた。 髪はボサボサ。 涙目。 口元には涎が垂れ流し状態。 ワイシャツの裾がズボンから出ている。
ぷぷぷっ。^m^
びびってたのも忘れて内心笑ってしまった。 なにあれ?かっこわるー!!(笑)
そして僕の番が回って来た。 まず、麻酔薬を喉のところにしばらく溜めて吐き出す。 「麻酔してないと喉が受け付けなくて吐き出しちゃうからねー」 とは看護婦さん(ベテラン)の言。
そしてベッドに左を下にして横になった。 口に、穴の開いたマウスピースを咥えさせたれる。 そしてその穴に向かって胃カメラの先端が迫って来るのだった。
先端は細いけど、どんどん太くなって行ってますけど…(汗)
そして、それがねじり込まれて来た。。。
先端が細いと言っても僕の小指の先くらいはあるのである。 女の子の細い指だったら親指くらいである。 それが喉を突いてくるのだ。
麻酔をかけている喉奥は難なく通過したものの、その先の食道部分が地獄だった。 身体は胃カメラを異物と認識して必死で吐き出そうとするのである。 具体的に言うと、ゲ○を吐く時の動きをするのだ。 しかし、それで押し出されていた先生も商売上がったりである。 胃カメラを吐き出そうとする食道の動きをねじ伏せるように、文字通り押し込んでくる。
ぐぐぐ…ぐるじい…
その時間は1時間にも感じられた。 涎がマウスピースの脇から垂れているのがわかるが、そんなことを気にしている余裕なんてカケラもない。 やっと胃カメラの先端が胃に届く。
もちろん届いただけでは胃の中を見ることはできない。 朝ご飯を抜いて空っぽの胃はしぼんでいるからである。 そこで胃カメラから空気が出て、胃を膨らませるのである。 空気が出る。胃が膨らんでいくのがわかる。 胃に空気が入るのである。 となればどうなるのか…
ゲプ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それまでの人生で一番長いゲップが出たのであった。 まさに垂れ流し。 そしてゲップによって流れ出た空気の分は、もちろん胃カメラから追加されるのであった。
ゲプ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
人生二番目に長いゲップが出た。 そしてさらに空気が入れられる。
…
それを何度か繰り返して、やっと胃を見れるようになったのでした。 ぐ、ぐるじい…
検査が終わって胃カメラを引き抜く時にも痛かったんだけど、一番きつかったのはその後だった。
ゲプ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さらに長いゲップが出たのでした。
検査が終わってカーテンを開け、洗面台へ向かう。 顔を洗おうと鏡を見ると、そこにはさっきのおっさんと同じ顔をした自分が立っているのだった。
…かっこわる。
ということで、love and picturesさん、明日頑張ってください。(笑)
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