日々あんだら
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午前中、お客の会社に打ち合わせに行く。 終わったらちょうどお昼前。 ふと思い立ってその会社に勤める高校の同級生Sさんに「お昼ご飯食べへん?」とメール。 OKだったので一緒にお昼ご飯。
妙に辛いぺペロンチーノから鷹の爪をより分けながら、ふと思う。 高校時代は同じクラスだったけど、彼女とはそんなに仲良かったわけじゃない。 卒業してから仲良くなった気がする。 まさか仕事でも関係するようになるなんて思ってもなかった。
「まさか30手前でSさんとこんな風にご飯食べてるとはあの頃は想像もせんかったなー」と言うと、 「もう30手前やもんなぁ…」と返すSさん。 そっちに反応したか。(笑)
昼休みの時間が終わったので、また今度友達の部屋で飲むことを約束して別れた。
会社に戻ったところで午前中打ち合わせしたお客から電話。 書類を1つ持って行くのを忘れていたことに気付く。
「す、すんません〜!すぐ持って行きます!!(汗)」
で、すぐさまUターン。 向こうのロビーで書類を手渡して用事は終わり。 …これで帰るのも芸がないなぁ。。。
あ、あいつを呼び出してみよ。 別の同級生を呼び出すことにした。(一体同級生が何人働いてんねん。笑) 1年くらい前、この会社の会議室の前でばったり出会って「今度お茶でも飲もうや」って行ってから、 全然会ってなかった。(笑) 電話番号がわからないので受付に行く。
「○○(会社名略称)のhide(仮)と申しますが、△△本部のI様お願いしたいんですが…」 「アポイントは」 「いただいておりませんが、もしお時間がありましたらご挨拶を」 「少々お待ちください」
受付のおねーさんが電話をかける。
「あ、Iさんですか?受付でございます。○○のhide様がIさんにごあいさつを、といらっしゃっておりますが…」 「…は?」 「…はい、○○のhide様でございます…」
おねーさんの反応が悪い。 …野郎、忘れてやがるな。 おねーさんが僕を見る目が、どんどん不審者を見るそれに変わって行く。
あー、面倒臭い。
「すみません、ちょっとお電話お借りしてよろしいですか?」 「は、はい」
おねーさんから受話器を受け取る。
「もしもし、I様でいらっしゃいますか?」 「…はい」 明らかに怪しんでる声。 「○○のhideでございますが…」 わざと慇懃な言葉遣いで喋る。 「どちらさまで?」 「覚えてらっしゃいません?」 「…はぁ」
「××高校のhideですけど」 「なんやお前か!(笑)」 「気づけボケっ」 「すぐ降りてくわ。(笑)」
電話を切って目を丸くしているおねーさんに受話器を返し、「降りて来てくださるそうですので」とニッコリ。 額には微妙に脂汗。
まもなく彼が登場。 「すまんすまん」 「忘れんなよー。前に会うた時名刺渡したやろ?」 「そんな略称で言われてもわからへんって」 名刺の右肩に略称も入ってるぞ。
「茶飲みに行こうぜ」と、そのビルの中にあるコーヒーショップに行く。 コーヒー代を出そうとしたら、「ええからええから」と払われてしまう。 お客に奢ってもらう営業マン…失格。(笑)
子供の話。(知らん間に一昨年生まれてた。) 仕事の話。 昔の思い出話。 友達の近況。 卒業してから会うのは4〜5回目。 しかもまともに話すのは2年ぶりくらいなので積もる話が積もりまくっている。(笑)
友達の近況を話しながら、僕が指を折る。 「しかしなぁ、みんな『結婚』『子供』『家』『2人目』…おれ、何周回遅れやねん…」 「あ、おれも家こうたで」 「うそっ!!!!」 こいつにも3周回遅れ。|Д`)
「▲▲市や」 「田舎やん」 「田舎ちゃうっちゅうねん!!めっちゃ都会やゆーねん」 「どこがや」
「で、マンション?一戸建て?」 「一戸建て」 「ホンマに言いよん!?」 驚愕のあまり思わず出てしまう讃岐弁。(笑)
「ホンマやーゆん。で、広いウッドデッキがあってやな…」 「なんとかー!」 「BBQとかできるぞ」 「行く」 「そこでチェアを倒してやな、夜風に吹かれてたらメッチャ気持ちええねん」 「あったかくなったら行くから布団用意しといてくれ」 「泊まるんか!」 「当たり前じゃ。ウッドデッキで夜風に吹かれて帰る気にやなるか。しかも▲▲みたいな田舎から…」 「田舎ゆーなーゆん!!」
そんな感じでふと気付くと2時間半。 コーヒー1杯で2時間半。 勤務時間中に2時間半。
これ、普通に友達とお茶してたら怒られるけど、お客の会社の人ならなんにも罪を問われない。 持つべきものはお客の会社に勤める友達である。(笑)
今度みんなで飲みに行く約束をして別れる。 「おれはウーロン茶やけどな」 「なんでやねん!」 「大丈夫、ウーロン茶で一番テンション高いから。(笑)」
まったく、10年前は彼らとこうやって繋がることになるとは思ってもなかった。 人生なにが起こるかわからへんなぁ…って言うと大袈裟だけど。 10年後、もしかしたら彼らの内の誰かと、一緒に仕事してるかもしれんなぁ…と思いつつ会社に戻ったのでした。
…帰ったら仕事が山積みでした。。。(涙)
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