日々あんだら
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2006年01月12日(木) 心の洗濯




昨日、仕事帰りに高校時代からの友人Dがバイトしてる神戸のカフェバーにご飯を食べに行って来た。
会社からも家からも片道1〜1.5時間くらいかかっちゃうけど、お店の雰囲気がいいのと、
ご飯がどれもおいしいのと、店長がすごくいい人で居心地がいいので、時々遊びに行く。

Dがバイトに入る21時までには行っておきたかったんだけど、残業が延びて着いたのは21時半頃。
角を曲がってお店の正面の細道に入ると、ドアの向こう、奥のキッチンのところにいる
店長とDに目が合った。
うわー、手ぐすね引いて待ち構えられてる〜。^^

Dが「いらっしゃいませ〜」とドアを開けてくれた。
D「Mちゃんって覚えてる?」いきなり言う。
僕「Mちゃん?」
D「そう、○○Mちゃん。理系の子」
どうやら高校の同級生のことらしい。僕は文系だったので記憶が曖昧…
僕「う〜ん…わからん。そのMちゃんがどうしたん?」
D「今日なー、たまたま来てんねん」

Dがドアのすぐ脇のテーブルを指差す。
そっちにはおじさんから若い女の子まで5〜6人のグループ。
その中に一人、見覚えのある女の子が…

僕「おおっ!Mちゃん久しぶり〜!!」

顔を見たら一瞬で思い出した。Mちゃん、いたいた。
そんなん名字言わんと「放送部の」って言うてくれたら一発やったのに。^^;

どうやらMちゃん、たまたまそのお店の近所で働いていて、
そこにDがバイトしてると知らないまま職場の人たちと飲みに来たらしい。
DとMちゃんは卒業以来の再会だそうな。
会った時の2人の驚く顔が目に浮かぶなぁ…てか、見たかった!(笑)
返す返すも残業が憎い…


カウンター席の中でも、一番奥、キッチンの真正面の席に陣取る。
一人で来た時にはいつもここ。(笑)
後ろから「彼も高校の同級生で…」と説明するMちゃんの声と、
「なんやここ、香川県か?」と突っ込むおじさんの声が聞こえる。

香川の高校の同級生が、たまたま神戸のお店に3人集まる…
確かにそうそうない話やな。(笑)


この時間まで何も食べていなかったので腹ペコ青虫さんな僕は、
カレーのセットと、曰くつきのサラトガクーラーを注文する。
ここは何食っても旨い!と言いつつ、いつもカレーばっか注文してるような気がする…
いや、だってここのカレー、旨いんやもん。
きっとカレー王子・ヨウスケさんならハマる味だと思う。


サラトガクーラーはノンアルコールのカクテル。
多分ジンジャーエールとなんかのシロップ(適当)とライムのカクテルだと思う。
「カクテルの腕が上がった!」と常々アピールしていたDの腕前を拝見。
確かに上手くなってました。
前に来た時には分離していたジンジャーエールとシロップが完全に融合している。(笑)
「D、腕を上げたなー」と素直に言うと、Dはカウンターの中からガッツポーズを返してきた。

そこへ店長登場。
店「『サラトガクーラー』の名前の由来って知ってます?」
僕「いえ…」
店「アメリカのニューヨークの近くに『サラトガ』って街があるんですよ」
僕「へぇ〜」
店「で、そこの特産物のなにかのようにすっきり爽やかになるのでその名前がついたらしいですよ」
僕「…はぁ。。。」
店「…すみません、次までにまた調べときます」
僕「よろしくお願いします。(笑)」
店長退場。(笑)

Dが言う。
「ちょっと、最近の虐待の話聞いてくれる?」
どうやら店長にいじめられてるらしい。
おもむろに1本の栓抜きを取り出す。
全体が黄緑色のゴムで覆われていて、目がついている。
栓をはさむところが口で、栓抜き全体が顔になっている。かわいい。

D「『これにそっくり』って言われた!!」
僕「わはははは!!似てる!!!」
確かにそれはDの笑顔にそっくりだった。(笑)

D「似てないわ!!」
僕「ええやん、かわいいやん」
D「だって栓抜きやで?」
僕「あのな、かわいくないお人形と、かわいい栓抜きと、どっちが嬉しい?(笑)」
D「そういう問題じゃないわ。(笑)」

その栓抜きは間違いなくかわいいんだけど、確かに妙齢(?)の女性を捕まえて言うことではないかもしれない。



んなバカ話をしている内に料理がやってきた。
普通のコース料理にプラスして、何品かサービスでつけてくれた。
D「hideくん、店長にめっちゃ気に入られてんねん」
僕「わーい!いただきまーす!!ヽ(´▽`)/ 」
人の好意は遠慮なくいただく主義なのだった。(笑)

前菜はどれもおいしかったんだけど、ニンジンとお米のポタージュスープがすごく気に入った。
お米を使ったポタージュって!!って思ったけど、ニンジンとお米の自然な甘さでホクホクして、
寒い夜にはピッタリ。思わずニンマリしてしまう。

メインのカレーは本当に絶品。
周りにはカレーにうるさい人が多いけど、ここのカレーなら誰でも安心して連れて来れます。
ご飯の上に載せられたチップスをパリパリ砕きながら、ご飯とルーと一緒に食べるとまたおいしい。
ルーの中に落とされたポーチドエッグも好き。
オーナーが昔フランス人に教えてもらったカレーだそうです。^^

で、カレーをいつものようにペロっと片付けたのを見て、店長が言った。
店「まだ行けるでしょ?」
僕「え?いや、そろそろお腹いっぱい…」
店「またまたー、その食べっぷり見てたらまだまだ行けそうですよ?」
僕「…じゃあ、お言葉に甘えていいですか?ヽ(´▽`)/ 」 ←ワロテル
店「じゃあ、渾身の一品を」

渾身の一品はピザだった。
正直、結構お腹一杯だったので、全部食べられるか不安になりながら手を伸ばすと…

旨い!!!

別に変わったものが載ってるわけでもなく、シンプルなピザなんだけど、
「そうっ!これがピザやねん!!(感涙)」というお味。(どんなんや)
極薄の生地がパリパリで、一番端っこの部分までクリスピーでおいしい。
普段ピザを食べる時にはタバスコをたっぷりかける派なんだけど、
「このピザならもしかして…」と試しにかけずに食べてみたら、そっちの方がずーっとおいしかった。
素材の味が十分に楽しめる。

気がついたらピザも1枚ペロっと完食。
「お腹いっぱい」言うてたん、誰やねん!!


「ホンマ、どれもめっちゃおいしいですねー」と店長に言うと、
「素材だけはいいんです。素材がいいだけです」ともの凄く嬉しそうに答えてくれた。
確かに素材がいいのは間違いないと思う。
でも、その良さを引き出せるかどうかはやっぱり店長の腕だと思うし、
いい素材を自分の腕でねじ伏せてしまおうとせずに、良さを良いままに出せるのは店長の心だと思う。



この辺で他のお客さんが一瞬誰もいなくなり、その隙にDが撮った写真を取って来てくれる。
大学の研究室で世界中いろんなところに研究旅行に行くらしく、いろんな国のいろんな人や風景の写真がいっぱいあった。
その中でもアフリカの方に行った時の写真だと思われる、少年の顔の写真が一番印象的。
すごく目がまっすぐ。そういうのに弱い。(笑)
あと、Dの友達が撮ってくれたという、馬房で彼女(元馬術部)と馬がキスしている写真がすごかった。
彼女の顔は髪に隠れて見えないんだけど、どういう顔してるのかはっきりわかる。
あと、馬の信頼しきった表情とか、外から差し込む柔らかな光の具合とか…
「これ、ポスター売ってたら買う」と漏らしてしまった呟きは本心です。
てか、ネガを貸してもらえたらスキャンしてA3ノビで出力して部屋に飾るー!!
あんなステキな写真に匹敵するの、今まで1枚しか撮ったことがない。(←1枚あるんかい!!笑)


※ちなみにその1枚は個展に出展予定です。(いきなり宣伝。ヽ(´▽`;)/ )



そこへ店長がデザートを持って来てくれた。
ケーキ4種盛り!!
「ショコラとチーズケーキとパウンドケーキは私が焼いてん」と言うD。
「特にショコラは絶品やで」と言うのでそのショコラから1口いただく。





「なあ、D、彼氏にふられたらいつでも言って」って言ってしまうくらい旨かった。(笑)
それを聞いた店長がいきなり「そんな消極的でどうするんですか!」と言い出す。
「略奪しないと!!」

…僕がDを略奪?
お互い目を合わせて苦笑。全然イメージできません。
まあ、もし実現したら高校の同期たちの間でしばらくいい酒の肴になるやろうけど。(笑)


そんなしてる内に、すでに終電近くの23時。
「ホンマごちそうさまでしたー」と席を立つ僕に「ええっ、もう帰っちゃうんですか?」と店長。
ああ、そんな後ろ髪を引かれるようなことを…
いつかDを略奪したら閉店まで居座ります。(笑)


「今日おれ、絶対太ったわ」という僕にDが「でもおいしいものを食べたら元気になるやん」と言って笑った。
そう言われると来る途中の電車の中では疲れてグッタリしてたのに、めっちゃ元気になっていた。^^
そうだ!1日くらい少々太ったって気にしちゃダメなんだ!!





…まあ、問題は「1日くらい」でも「少々」でもないところでして。。。(涙)

でもホント、往復に3時間かけて滞在は1時間半だったけど、すごく楽しいひと時でした。
また今度行くからね〜。^^



ちなみにこの後、終電に間に合うようにJRに駆け込んだら踏み切り事故で新快速が普通。
鈍行で途中までしか帰れずに、結局グッタリしてしまったのでした。
でもそれはまた別のお話。^^


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