日々あんだら
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2005年11月27日(日) 舞妓変身





今日は昨日に引き続き、親友たちと京都へ。
「舞妓になりたい」というのがご希望らしく。


…ま、お前もそろそろ限界やしな。。。(毒)


朝10時に予約してたお店に入る。
町屋を改造したこじんまりとしたお店。女性ばっかり4人くらいで切り回しているらしい。
そこにでっかいカメラバッグを担いで入っていく、オマケの僕。
このお店は化粧している最中も撮影可能らしいので、化ける過程もカメラに収めようという計画。(笑)

襦袢(でいいのか?)に着替えて出てきた彼女にお店のおねーさんがメイク開始。
(後で聞いたところによると店長さんらしい)
まずは首に白粉を思いっきり塗りつける。

「ヒヤッ!!」

叫び声を上げる。白粉が冷たくてびっくりしたらしい。
背中もはだけさせて白粉を塗り、次は顔にべっとりと塗った白粉を延ばしていく。

「ッ!」と息を呑む彼女。
「大丈夫ですか?」と慌てる店長さん。

「いや、ちょっと口内炎が…」
どうやら口内炎の上から手で押さえられて痛かったらしい。(笑)

そんなこんなしながら白粉を顔全体に延ばす。
この時点では最大限好意的な表現を使っても石膏像


その後、アイシャドウを入れ、眉を描き、唇に紅を塗る。
おお、だんだん人間になってきた。(笑)
アイラインを引いてかつらをかぶせる。

「かつらってかぶったことありますか?」
「ないです」
「結構重いですよー」

でっかい日本髪のかつらを取り出してきてかぶせる店長さん。
「はい、じゃあ支えを外しまーす」
「うおっ!」
…いや、ホンマに重いんやろうけど、そのメイクで「うおっ!」はやめなさい。「うおっ!」は。|Д`)


メイクをしている間、ただ座ってたり写真撮ってるだけでは暇なので店長さんと雑談。
「このお仕事はどのくらいされてるんですか?」

「4年くらいですねー。長いのか短いのかわかりませんが」
「でも、バイトも含めていろんな仕事をしてきましたけど、これが一番長いです」
「あまり休みたいとも思わないんですよ」
「皆さんが笑顔になってくれるのが嬉しいし楽しいです」

そう話す店長さんの笑顔もステキでしたよ!


かつらを乗せて紐でくくると、地毛にめっちゃくちゃ固そうな整髪料みたいなのをつけて、
それをかつらの毛に馴染ませていく。
でも彼女の髪は落ち着いた色とは言え茶色に染めてるので真っ黒のかつらには馴染み切れない。
で、その上からヘアスプレーで黒く着色。
これでメイクとヘアメイクは完成。



…化けたなぁ。。。(笑)



「こんな感じでよろしいですか?お気に召さないところがあれば直しますが」と問う店長さんに
「あ、コンタクト外してるのでよく見えないんです」と答えるド近眼。
洗面所に行き、メイク前に外したコンタクトをはめる…

「うおーーーっ!!」

叫び声が洗面所から響いてきた。
驚く気持ちはわかるけど、「うおっ!」はやめろって!!|Д`)


着物選びでも薄いピンクにするか赤にするかで悩む。
結局その場にいたみんなの意見で赤にしたんだけど、
「ピンクだとお顔に負けてしまいそうですね」という店長さんの言葉に
「ありがとうございますー♪」とニンマリ。
「お前ちょっとは謙遜せえよ」と突っ込む僕。

店長「いや、でもホントお綺麗ですよ」
友人「きゃー♪」
僕「営業トーク…」(小声で)
店長「そんなことないですよ!」
店員「ホント、この人(店長さん)営業トークできませんからね。黙々と作業してる時とかありますから。(笑)」
友人「わー、嬉しい♪」
僕「営業トークその2…」(小声で)


着付けも終わって変身終了。おー、化けた化けた。
お店の人に案内されて外にでる。町屋の作りは床から三和土までが高い。
しかも着慣れない(というか初めて着た?)着物。

「はっ!」
勢いをつけておりる友人。
だからせめてそのカッコしてる時くらいはおしとやかにしとけってば!(笑)


近所の神社でお店のカメラマンさんの撮影。
色々指示を受けてすっかりその気な友人。
僕も横から撮らせてもらっていると、観光客のおっちゃんたちが集まってきた。

「お、舞妓さんやんか」
「綺麗やなー」
「モデルか?」
「そうちゃうんか?」
「写真撮らせてもらってええんか?」
「ええぞ」(お前が決めるな)
「カメラ持っとるやつ呼んで来い」
「一緒に写ってええんか?」
「それは有料や」(だからお前が決めるな)

勝手に騒ぎ立てるおっちゃんたち。

「あの兄ちゃん邪魔やなー」
ほっとけ。


カメラマン撮影が終わってから1時間の散策時間。
待ちを歩くと注目されるされる。
「うわ、メッチャ見られてる…」
「どこ向いても人と目が合うから前向けん…」
と照れまくる友人に僕がアドバイス。

「大丈夫。後からこの人らとすれ違ってもお前やってわからん。仮面かぶっとるようなもんなんやから心配すんな」
「…なるほど。(笑)」

八坂の塔から二年坂のあたりを写真を撮りながら歩き回る。
そのうち注目されることに慣れて来たのか、「一緒に写ってもらってもいいですか?」という観光客のお願いにも
「いいですよー」とニッコリ笑顔で答える彼女。
女性って適応するの早いな。。。^^;


そんな感じで1時間びっちり歩き回ってプチ舞妓体験は終わったのでした。
舞妓って撮るの難しかった…だって顔がすぐ白飛びしちゃうんだもん。。
でもすごく楽しかった。
ずーっと笑顔の彼女たちを見て「みなさんが笑顔になってくれる仕事」って言ってた店長さんの言葉を思い出しました。
いい仕事だな。


みなさんも舞妓に化け…変身したかったら是非どうぞ!ヽ(´▽`)/



ちなみに変身を解いて元に戻るのに、化ける以上の時間がかかりましたとさ。
おかげでお昼に行きたかった「はふう」の営業時間に間に合いませんでした…(涙)
(そのおかげで三十三間堂に行く時間ができたけどね。すごかった!!)



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