日々あんだら
DiaryINDEXpastwill


2005年03月19日(土) α-7D AFテストの結果

α-7DのAFテストの結果について書く前に、まずは3月5日の日記で「AFについても書く」と言っておきながら、
ここまで遅れてしまったことをお詫びしたい。
(バタバタしてたっちゅうことで許してください。^^;)

ここに示すのは3月6日に行ったAFテストの結果である。
僕もごちゃごちゃ意見を書いているが、画像を見て各人で評価して欲しいと思う。

今回のテストは下記要領で行った。
・三脚使用
・レンズは純正、しかも最新のDタイプのみ。
・テストに使用したレンズはどちらも新品で購入。もちろん保証期間内。
 購入後、落としたりどこかに強くぶつけたりしたことはない。
・絞りは開放(僕の持っているレンズは開放で2.8までなので、中央のAFセンサーで対応できるはず)
・AFセンサーは中央の1点に固定
・カメラの設定はワンショットAF。「AF優先」でカメラが合焦したと判断した時のみシャッターが切れる。
・シャープネスの設定は-1。
・一定の被写体に対し、フレーミングを固定してAF測距し撮影。
 撮影後MFに切り替えて最短撮影距離にセットし、再度AFに切り替えて撮影。
・なお、AF作動は1ショットにつき1回のみとした。
 (何回も繰り返してるとだんだんピントが寄ってくるので)
・これを5回繰り返した後、参考記録としてMFで1枚撮影。

これを12パターンの被写体に対し繰り返してみた。


なお、こちらにアップしている画像はMFでピントを合わせて撮った全体画像を縮小したもの。
画像内の赤い枠が、カメラのAFセンサーにだいたい合っている。
テスト結果については容量が大きすぎてこちらにはアップする余裕がなかったので、
ヤフーフォトの方にアップした。
各写真の横に書いてある「Link」の文字から飛んで行って欲しい。
こちらにアップしているのと同じ画像が現れるが、「」を押すと5枚続けてAFの画像、
その後1枚MFの画像が出てくる。(画像名称の最後に「m」とついているやつ)


なお、ヤフーフォトの方にアップしているテスト結果画像だが、
中心部を900×600の範囲で切り取ったものである。(拡大・縮小はしていない)
"オリジナルサイズ"で見てもらえれば、α-7Dで撮った画像をピクセル等倍で見るのと等しい。

なお、先に断っておくが、僕はピクセル等倍で見てピントうんぬんを語るのはナンセンスだと思っているし、
「ピクセル等倍でもきっちりピントが合っていないと問題だ」というつもりも毛頭ない。
ただ、ピントの結果が最も見やすいのでそうしているだけである。
ピントの許容範囲は人によって違うと思うので、このAF精度をどう判断するかは各自にお任せしたい。


では、さっそく結果を見て行ってもらいたい。
(なお、下に書いてあるレンズの焦点距離は、デジタル換算値ではなく、実焦点距離である)



TEST1
・レンズ:AF17-35mmF2.8-4D
・焦点距離:17mm
・絞り:f2.8

LINK

タバコ屋さんの旗にワイド端で合焦。AFセンサーの枠がきちんと文字と白地の境目にかかるように注意した。
風がある日だったが、できるだけ無風状態の時にピント合わせとレリーズを行っている。
それでも少しはためいていたので、このテストには不適当だったかもしれないが、やはりMFと比べるとピント精度は低い。
また、この次のTEST2(テレ端)と比べてもピントが合っていない。


TEST2
・レンズ:AF17-35mmF2.8-4D
・焦点距離:35mm
・絞り:f4

LINK

TEST1と同じものを、同じレンズのテレ端で撮ったもの。こちらも文字と白地の境目にセンサーが来るよう意識している。
TEST1と同じく風があり、旗がはためいていた状態だが、こちらではきちんとあっている。
むしろMFの方が外し気味のような…(恥)






TEST3
・レンズ:AF17-35mmF2.8-4D
・焦点距離:35mm
・絞り:f4

LINK

細かい葉のエッジの部分で合焦。
こういう被写体はこのカメラに限らず、AFカメラ全般が苦手なのかもしれない。
MFでもしっかり外してしまいました。(赤面)








TEST4
・レンズ:AF17-35mmF2.8-4D
・焦点距離:17mm
・絞り:f2.8

LINK

TEST3と同じ被写体を、今度はワイド端で撮影。全滅。
こっちはMFでしっかり合っている。(笑)











TEST5
・レンズ:AF17-35mmF2.8-4D
・焦点距離:17mm
・絞り:f2.8

LINK

今度は色のコントラストに対してピントが合うか確認するために、赤い葉と緑の葉の境目あたりにAFセンサーの枠を置いてテスト。
AFは全滅。これはファインダー上でわかるくらい外していた。
その状態でなぜシャッターを切ることができるのか、不思議。(ピントが合わないとシャッターが切れない設定にしてるのに)
もちろんMFでは簡単に合った。




TEST6
・レンズ:AF17-35mmF2.8-4D
・焦点距離:35mm
・絞り:f4

LINK

TEST5の被写体をズームのテレ端で撮影。
これもAFは全滅。AFってあまり使い慣れてないからわからないんだけど、色のコントラストは感知しないのか?
AFセンサーが感知しているのはトーンのコントラストだけ?







TEST7
・レンズ:AF24-105mmF3.5-4.5D
・焦点距離:105mm
・絞り:f4.5

LINK

ここでレンズをチェンジ。105mmの中望遠で花のしべの先端にAFセンサーを合わせてみた。
結果は…まあ合ってるかどうかの判断は各人に任せるが、少なくとも僕の基準では合っていない。









TEST8
・レンズ:AF24-105mmF3.5-4.5D
・焦点距離:24mm
・絞り:f3.5

LINK

今度はワイド端。空バックで木の枝を撮影。
比較的合焦しやすい被写体だったせいか、そこそこピントは来ている。
まあピクセル等倍で見るとやはり少し外しているし、MFが一番きっちりピントが合っているが…
許容範囲かなぁ、と思わないでもない。






TEST9
・レンズ:AF24-105mmF3.5-4.5D
・焦点距離:24mm
・絞り:f3.5

LINK

今度は同じレンズの同じワイド端で、木の枝は木の枝でも条件がきついものでテスト。
TEST8に比べるとピントのずれ幅が大きい。
一番手前の枝にあまりピントが来ていない。








TEST10
・レンズ:AF24-105mmF3.5-4.5D
・焦点距離:105mm
・絞り:f4.5

LINK

レンズのテレ端、中望遠域で「通学路」のしんにょう偏にセンサーを持ってきた。
境目はくっきりしているし、緑と白なら色のコントラストもトーンのコントラストも十分ある。
今までで一番合焦しやすい被写体だろうと思っていたら…

意外にも全く合わなかった。これは誰の基準でも完全な失格レベルの外し方だろう。




TEST11
・レンズ:AF17-35mmF2.8-4D
・焦点距離:35mm
・絞り:f4

LINK

またレンズを広角ズームに戻し、木の切り口のエッジに合わせてみた。
これはこの日テストした中では最もピントが合った被写体かもしれない。
撮影していても最も迷いなく、サクサク合焦していたように思う。
いつもこれくらい合ってくれれば文句も言わないのだが。





TEST12
・レンズ:AF24-105mmF3.5-4.5D
・焦点距離:105mm
・絞り:f4.5

LINK

またレンズを変え、中望遠で花びらのエッジにセンサーを合わせた。
これは風のせいか花がフラフラ動いていたため、あまり参考にはならないかもしれない。
とりあえずピントは…合ってないよなぁ。。。








以上が12パターンに対して試した結果である。
正直言うと、AF一眼レフはそんなに使ったことがない(銀塩α-7くらい)のでテスト方法も自己流だし、
合否判定基準もあいまいだ。
でもまあ、僕が合格を出すとしたら、TEST2/8/11くらいかなぁ。
TEST7/9は微妙、その他は不合格である。特にTEST5/6/10は話にならない。
少なくともこれだけ明るいところなら、あの評価の低いDiMAGE7HiのAFですらきちんと合うはずである。
(CCDが小さいので被写界深度はあっちの方が深い、ということを差し引いても)

コニカミノルタに送り返した2台のα-7Dについてここまで厳密にテストしたことはないが、
普段使いの実感としては今持っている3台目と対して変わらない精度だったと思う。
その1台目と2台目のカメラをコニカミノルタでテストした結果は「問題なし」だったのだが、
どこがどう問題なしだったのか詳しく聞きたいところだ。
チャートにピントを合わせるテストらしいのだが、我々がレンズを向けるのはチャートではない。
葉のエッジや街の中にある文字くらいにはきちんと合ってもらわないと使い物にならないと思うのだが、
どうだろう?


今度、人を被写体にしてテストしてみてもいいが…
結果は見えているのでわざわざ友人に頼んでまでしようとは思わない。



病み上がりの体で夜中の3時になんでこんなもんを書いていないといけないのか、わからなくなってきた。(笑)
(愉快な話でもないし)
明日は遊びに行くのでそろそろ寝る。

なにかテストの方法や評価で「明らかに」間違っている点があればBBSかメールでご連絡ください。
あと、ヤフーフォトの設定を「全体に公開」にしていますが、もしかしたら見れない方もいらっしゃるかも。
(前にそういう事例あり。)
どうしても見たい方はご連絡をいただければメールで何パターンかお送りします。


hide |MAILHomePage

My追加