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恋する研究所*
りう
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2004年11月29日(月)
大事な電話

ここにきて、あたしの不安はピークを迎えていた。
この前、会って数時間でお持ち帰りされて、エロいこともしちゃって、
ハルくんの気持ちはどうなの?
あたしたちの関係は何なの?
あの日以降、メールとか電話もちょこっとしたけど、
全然話の内容が軽い。世間話ばっかり。
ハルくんのこと、全然分からない…。
「あたしのこと好きじゃないでしょ?」って言った時に「好きだよ」って、
宥めるように言われた時以来、好きなんて聞いてない。
そんな不安・不信感が積もり積もって、爆発しそうだった。
かなりキャパの狭い人間だっていうのは分かってる…。
だからバイトも身が入らなくて。さっさと帰宅。
帰りに「後で電話していい?」ってメールしながら。
そしたら、家に着いたら電話が向こうからかかってきた。
いっつもかけてもらってばっかりだと思う。
込み入ったことだし、会うまで待つべきかと思ったんだけど、
どうしても我慢が利かなくて、ぽつりぽつりと不安とかを話し始めた。
実は、会わない間にあたしの中にも彼を好きって気持ちが芽生え始めてて、
だから余計に苦しかったんだと思う。
もちろん、辛いって伝える前にあたしもハルくんが好きってことは言った。
ハルくんとしては、
「会ったばっかりなんだし、そんなに深く考え込まないで」
って。
その一言で、かなり気持ちが楽になった。
それと、「あんまりメールとかもマメなほうじゃないし」とも。
ゆっくり、分かっていけばいいんよね?
あなたを信じてもいい?
一時期、ひどい人間不信になっていたあたしは、
あんまり人を安易に信じることが出来ない。悲しいけど。
その裏の、色々が怖いから。裏切られるのが怖いから。
まだ、完全に信じきるまでにはならないけど、
ちょっとだけ踏み込めた気がした。

だから、これは大事な、必要な電話。


エンピツ