ピコとチロの部屋

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2013年10月21日(月) 先生の”あだ名”



A病院でのお話です。
受付のS子は患者さんへの対応がとても素敵です。
患者さんの事を良く覚えてて診察に見えた時、いろいろと話しかけています。
お年寄りの人が多いので、話しかけられて、それはそれはうれしそうに聞こえます。

今日は彼女の中学時代の先生のようでした。
 「先生、昔より素敵に見えますよ!」
 「あ〜そんなに言われたらうれしいですね。」
 「先生、らっきょうって言われていたのを、知っていました?」
え〜何を言い出すんだろう? 
私はボールペンを動かしながら背中越しに二人の話を聞いていました。

 「先生、ちょうどいい位のシワが出来てツルツルさがなくなりました・・」
あっ、”らっきょう”ってツルツルなんだわ・・・私は妙に納得していました。
そして、『らっきょう』とは先生の”あだ名”なのだとわかりました。
でも、彼女ってすごい事、言ってるなと思いつつ、聞いていました。
すると先生が
 「らっきょうらしさが、なくなったのですね」
う〜ん、これには先生はこう答えるしかないかなと感じていたら
S子の隣りに座ってたK子が
 「小学校の時、メダカと言われてた先生がいたのね。卒業の時、
            皆でメダカの学校を歌いましょうって言ったの」
 「わぁ〜それ、受けるね。メダカがメダカの学校を・・・・・」とS子
二人の笑い声がしました。

そして、先生の声はそれっきり聞こえなくなっていました。

『あだ名』のある先生って、いいではありませんか。
きっと、生徒に人気があったのでしょうと、思っていました。
”らっきょうらしさ”がなくなった、先生って、どんなお顔だろう?!
私に振り向く勇気はありませんでした。


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